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 そもそもコンピューターウイルス(以下ウイルス)とは何なのか。一言で表現すれば、「被害を起こすことを目的に、意図的に作られた悪意あるプログラム」である(下図)。

【ウイルスがもたらす被害の数々】
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 悪意のプログラムは、挙動や特徴によって「ウイルス」「ワーム」「トロイの木馬」などと呼称を区別する場合もあるが、「ウイルス=悪意のプログラム」と考えて間違いはない(下図)。

【ウイルス、ワーム、トロイの木馬って?】
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 では、ウイルス被害を避けるために何をしなければならないのか。第一歩はウイルスの怖さを知り、「対策は不可欠」だと認識することである。数あるウイルスを一つひとつ理解する必要はない。ウイルスがこれまでに引き起こした主な被害を知るだけで十分である。

 例えば、図1に示した「ハードディスクを破壊する」「システムを起動不能にする」などの被害は、多くのユーザーが致命的と感じるはずである。仮に「パソコンが壊されても修理すればいいじゃないか」と考えていたとしても、他人から非難を浴びるのはいやなはずだ。他のシステムに無差別攻撃を仕掛けたり、ウイルスメールをばらまくウイルスは数多く存在する。このようなウイルスに感染すると、他人からの苦情が相次ぎ、謝罪を要求される可能性がある。最悪の場合、損害賠償を請求されることも考えられる。

プライバシーが漏れる

 ウイルスがもたらす怖い被害例をもう1つ示そう。それは実名とともに、あなたのプライバシー情報やパソコン上での行動が白日のもとにさらされるかもしれないということだ。

 これは、ファイルを持ち出すウイルスに感染することで起こり得る。ウイルスが盗んだファイルが契約書や会社の書類だった場合、高い確率であなたの実名や会社名などがばれる。同時に、チャットやメッセンジャーでの会話履歴などを持ち出されると、人に知られたくない日ごろの行動や友人との会話が実名とともに、だれかの手に渡る。つまり、ウイルスによってネット上の人物と実在の人物がマッチングされ、それが他人に知れ渡ってしまうのだ。加えて、このタイプのウイルスに感染すると、クレジットカード情報やユーザーID/パスワード情報を記録したファイルまで盗まれるかもしれない。