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 残念ながらノートパソコンではグラフィックスメモリー(ビデオRAM やVRAMなどともいう、以下Gメモリー)の増設や交換はできません。ただし、お持ちのパソコンのグラフィックスチップ(以下Gチップ)とGメモリーの構成によっては、容量を増やすことは可能です。

 パソコン内で処理された情報をディスプレイに表示するには、GチップとGメモリーが必要になります。これらのパソコンへの搭載方法は現在2種類あります。一つはGチップとGメモリーが独立しているタイプ(下図の上)で、デスクトップでもノートでも上位機種に多く見られます。もう一つは、Gチップがチップセットに内蔵され、メインメモリーの一部をG メモリーとして使うタイプ(下図の下)。比較的低価格なパソコンでよく使われます。このタイプのGチップの性能は独立しているタイプよりも低くなります。

【グラフィックスの構成は2種類ある】
グラフィックスチップとグラフィックスメモリーの搭載方法は2種類ある。1つはグラフィックスチップとグラフィックスメモリーが独立しているタイプ(上)。もうひとつはグラフィックスチップがチップセットに内蔵され、メインメモリーの一部をグラフィックスメモリーとして使うタイプ(下)

 前者の場合、デスクトップではGチップとGメモリーを1枚の基板上に配置したグラフィックスボードとして搭載している製品が数多くあり、Gメモリーの容量がより多い他のボードに交換できます。ところが、ノートパソコンではGチップ、Gメモリーともにマザーボードに取り付けられている製品がほとんどで、Gメモリーの増設や交換はできません。

 Gチップがチップセットに内蔵される後者のタイプは、メインメモリーの一部をGメモリーとして使う「SMA( Shared Memory Architecture)」という技術を利用しており、一般的にはGメモリーの容量を変更できます(下図)。電源を入れてからすぐに[F2]キーなどを押してBIOSを起動し、ここで容量を指定します。最近では製品出荷時に32MBのパソコンが多く、それを64MBなどに変更できます。ただし、Gメモリーの容量を増やすとメインメモリーの容量は減ります。

【チップセット内蔵なら容量を変更可能】
パソコン起動時に[F2]キーなどを押してBIOSを開き、ここでグラフィックスメモリー(図ではビデオメモリサイズ)の容量を変更できる

 あなたのパソコンがどちらのタイプかは、製品カタログで分かります。Gメモリーの項目に、変更可能な容量が表示されています。また、BIOSを開いて上図のように変更できるかどうかで判断することもできます。