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 電話サービスには、NTTが提供している「加入電話」のほかにも、いくつかあります。ここ1年でユーザー数を増やしているのが、ヤフーやニフティなどのADSLプロバイダーが提供している「IP電話」です。さらにケーブルテレビ事業者が提供している「ケーブルフォン」もあります。ジュピターテレコムの「J-COM Phone」がそれに該当します。

 どちらの電話サービスも、NTTの加入電話よりも低料金な点が特徴です。特にIP電話は、基本的にサービス利用者同士なら無料、加入電話へも国内ならどこでも3分間で7.5~8円と、加入電話同士より安くなります。一方、ケーブルフォンは、サービス利用者同士の通話でも無料ではなく、市内なら3分5円で提供しています。NTTが持つ加入電話回線網への接続を極力避けているので、加入電話よりは安いのです。

仕組みの違いで一長一短

 一般にNTTの加入電話では、加入電話回線網に音声をアナログ信号のまま流します。実はケーブルフォンも仕組みは同じです。加入電話回線の代わりにケーブルテレビ事業者が構築したケーブル回線網に、音声をアナログ信号のまま伝送します。通話をすると、音声は一度ケーブルテレビの回線網に伝送されます。その後の経路は通話先によって変わります。ケーブルフォン同士の通話は、NTTの加入者回線網への接続料が不要なため安くなります。さらに加入電話への通話料も通常より低く設定されています。通話の音質も加入電話と同等です。

 ケーブルフォンは、仕組みが加入電話と同じなので使用中の電話機をそのまま利用でき、追加の機器も不要です。またIP電話では受けられないキャッチホンなどの付加サービスがあるなど、加入電話と同様の使い勝手がケーブルフォンの魅力です。

 一方、IP電話は「IPネットワーク」つまりIP(インターネットプロトコル)で接続した回線網で音声をやり取りする方式です。通話時は、まず音声を発信元でアナログ信号から「パケット」という小さなデジタルデータの固まりに変換。それをIPネットワークに伝送、着信先で音声に戻します。電話機は従来のものが使えますが、信号の変換にIP電話アダプターか専用モデムが必要です。

 IPネットワークを利用するので、サービス利用者同士の通話なら無料です。メールのやり取りで通信料が無料なのと同じことです。IP電話サービスから加入電話への通話は、加入電話回線の接続が必要なため無料ではありません。しかし、通話料は全国一律です。IPネットワークはケーブルテレビ回線に比べて大規模なため、IP電話の遠距離通話料はケーブルフォンより安い傾向にあります。

【どちらも独自の回線網を利用することで低コスト化を図っている】
音声はアナログ信号のままケーブルテレビ網に伝送する。ケーブルフォン同士ならNTTの接続料金がかからないため低料金

IP電話では、アナログの音声信号を「パケット」という小さなデジタルデータの固まりへ変換、インターネットと同じ回線網に流すことで低料金化を図っている