PR
【液晶ディスプレイ価格動向*1

 液晶ディスプレイの値下がりが止まらない。主流の17インチの価格は、2005年の初旬に15インチとほぼ同じ水準に落ちた(右図)。最近では2万円半ばの製品も出ている。液晶パネルメーカーは、利益が出にくくなった17インチから19インチに生産をシフト。その結果、2005年には19インチの急激な値下がりが進行し、3万円台の低価格モデルも登場。既に15インチが姿を消し、19インチの人気が17インチに迫る店舗もある。大型の20.1インチも価格が急落。2006年にはさらに値下がりが進むものと思われる。


 値下がりによる利益の減少によって、メーカーの経営には大きな影響が出ている。11月7日、パソコン用ディスプレイメーカーの老舗イーヤマは、民事再生法の適用を東京地裁に申請した。同社が収益構造悪化の一因として挙げたのが、韓国・台湾メーカーとの価格競争の激化だ。値下がりが激しい液晶ディスプレイ市場では、もはや低価格一辺倒の路線では通用しない。活路を見出すために各メーカーが踏み出したのが、高付加価値路線への移行だ。

 高付加価値路線には大きく2つの流れがある(下図)。1つ目は、一回り大きな19インチや20.1インチの液晶を採用して、地上アナログテレビチューナーを搭載した製品。パソコン作業とAV用途をどちらも水準以上の快適さでこなせる点が特徴だ。

【単体液晶とパソコン付属液晶の双方で動きあり】

 2つ目は、居間での利用を想定した大型液晶の製品。シャープやアイ・オー・データ機器は、32インチの横長液晶を搭載した製品を2005年夏以降に発売。イーヤマも横長40インチの製品を投入している。液晶テレビとの違いは、パソコン接続用の端子やLAN端子を備えるなど、パソコンとの連携を強化していることだ。

 どちらの流れの製品も、D4端子やHDMI端子、HDCP対応のDVI端子など、デジタル放送の視聴を意識したインタフェースを備えているモデルが多い。

パソコンの付属液晶も変化

 ラインアップの変化は、デスクトップパソコンの付属液晶でも生じている。現在、付属液晶の主流は、1280×1024ドット(SXGA)の17インチ。数年前までの主役だった15インチ液晶が付属する製品は完全に姿を消した(下図)。付属液晶の場合、省スペース性を求めるユーザーが多いことから、単価が下落したとはいえ、19インチへの移行はそれほど進みそうにない。19インチの解像度が、17インチと同じSXGAであることも、移行が進みにくい理由の1つだ。

【デスクトップパソコン付属の液晶ディスプレイサイズ*2】

 一方、液晶の値下がりによって、AV用途のパソコンでは、液晶の大型化が急速に進んでいる。リビング用の製品では、32インチを超える製品が今後も増加するだろう。2006年に勢力を伸ばしそうなのが、横長タイプの20インチ液晶の製品だ。1680×1050ドットの高解像度の製品も登場。机上に置けるサイズながら、パソコン作業とAV用途の双方で満足できる仕様になっている。