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 アンティニーは、ウィニーが持つファイル公開機能を悪用し、ユーザーが意図しないファイルを勝手に公開してしまいます。

 具体的には、アンティニーはWindows上のマイドキュメントやデスクトップ上にあるファイル、Outlook Expressのメールなどをごっそり集めて、ZIP形式で圧縮します。さらに、自分自身をZIPファイルに混ぜ込みます。この際、ウイルスだとは見抜かれないようにファイル名やアイコンなどを偽装します。

 アンティニーは、出来上がったZIPファイルを、公開フォルダーにコピーします。コピーされたファイルは、その瞬間からウィニーを通じて何十万人がダウンロード可能な状態になり、あとはウィニーユーザーの誰かにダウンロードされるのを待つのみ、ということになります。

 アンティニーが含まれた圧縮ファイルをダウンロードしたユーザーが、その圧縮ファイルをダブルクリックすると、ファイルの解凍が始まると同時にアンティニーに感染します。今度は、そのユーザーの情報が、知らぬ間に公開されてしまいます。

 通常、探しているファイルが見つかったとき、多くのユーザーはちゅうちょすることなく、そのファイルの中を見ようとします。ウィニーをインストールして、何かのファイルを探しているユーザーであればなおさらでしょう。見つけたのが圧縮されたファイルであれば、それを解凍しようとダブルクリックするのは自然な行為なのです。

 アンティニーは、ダウンロードしたが最後、そのあとの一連の操作の中で自分の情報も公開されてしまうという、なんともやっかいなウイルスなのです。