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 アンティニーも山田オルタナティブも、通常のウイルス対策ソフトで検出・駆除できます。一般に、ウイルス対策ソフトはWindowsシステムに常駐して、ウイルスがパソコンに侵入しないよう監視し、ウイルスが侵入しようとした途端、警告を発します(下図)。

ウイルス対策ソフトを使っていれば、ウイルスがパソコンに侵入しようとした瞬間に捕捉。このような警告を発する。画面は「ウイルスバスター2006 インターネットセキュリティ」の例

 このため、ウイルス対策ソフトさえ入れておけば、ユーザーが特別なことをしなくても自動でウイルスを退治できるはずです。

 ただ、ウイルス対策ソフト自体に落とし穴があります。ウイルス対策ソフトが検出できない「未知のウイルス」と呼ばれる代物があるのです。対策ソフトがウイルスを検出できるのは、各種ウイルスに関する情報データベース(パターンファイルなどという)を持っているから。パターンファイルにないもの、すなわち「未知のウイルス」は検出できません。

 一般に、新しいウイルスが蔓延すると、対策ソフトのメーカーはサンプル(検体と呼ぶ)を入手してパターンファイルを更新し、ユーザーに配付します。新種ウイルスの出現からパターンファイルの更新までタイムラグがあるため、その間に感染すると検出できないのです。

 例えば、アンティニーには細かな動作が異なる亜種が何と50種類以上もあります。亜種といっても、ウイルス対策ソフト的には新種扱いになっていて、それぞれ個別対応が必要なことも少なくありません。このため、もし新種のアンティニーが出てきたら対策ソフトを使っていても感染する危険性があります。

 ウィニーユーザーに限って話をすれば、ウイルス対策ソフトの効果を知っているにもかかわらず、あえてそれを使わない人がいます。これにより、問題が起こるのです。

 ウィニーを使うと分かるのですが、ウィニー上で公開されているファイルにはウイルスを含むものが非常に多くあります。このため、ウィニーを積極的に使い、ファイル探しに没頭している人にとっては、ウイルス対策ソフトがじゃまな存在に思えてきます。ウイルス対策ソフトを入れておくと、警告画面ばかりが表示されてしまい、ファイル探しが一向にはかどらないからです。結果、危険だと分かっていながら、ついついウイルス対策ソフトを外してしまうのです。