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 にぎやかな量販店の店頭ではパソコンが発する音はなかなか分からない。でも購入したパソコンを自宅で動作させてみると、「このパソコン、こんなにうるさかった?」という経験を持つユーザーも多いはず。

 そこで今回はNECとソニー、富士通の主力パソコンを対象に、大きめのきょう体を採用してPentium Dを搭載する「高性能デスクトップ」、20インチ前後のディスプレイを内蔵する「ディスプレイ一体型」、幅10cmほどの小さめなきょう体を持つ「省スペース型デスクトップ」、「ノート」の4つに分類し、それぞれについて発生する音の大きさを測定してみた(下図)。

【今回測定した機種】

音は3要素から構成

 今回の実験は東京都立産業技術研究所の無響室を利用した。測定は下図にある方法で行った。パソコンから発生する騒音の主な原因は、電源やCPUファンの回転音になるが、今回は個別の部材ごとの音ではなく、パソコン全体の音をユーザーに近い位置で測定することにした。具体的には、パソコン本体正面から50cm離れた位置で、1分間に発生した騒音エネルギーの平均値(騒音レベル)を測定した。下図の「測定方法」に記載している「暗騒音」とは無響室内で何も行っていない時点で測定される騒音を指す。なお、実際にパソコンを使っている環境では、床や壁などからの反射音や住居の材質などの影響もある。今回の結果はあくまで参考値と考えてもらいたい。

【試験は無響室を使って実施】

 人間は音を「音の大きさ」「音の高さ」「音色」の3つの要素で認識している。音の大きさは音波が持っているエネルギーで決まり、音の高さも音波の周波数で物理的に決まる。音色は定量的に計測はできず、音に含まれる周波数の成分や時間的な変化によって決まる。音色は人間の心理的な影響を大きく受けることも多く、人によって「心地よい音」や「不快な音」が異なる理由にもなっている。

 今回のテストは音の大きさを測定したもので、音の高さや音色については考慮していない点にも注意してほしい。