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 AppleがCPUをPowerPCからIntelのチップに変えると発表した瞬間から、AppleのマシンでWindowsを動かす方法を見つけるのが時間の問題だということは誰の目にも明らかだった。以前にこの問題を論じた時点では、Appleの立場は、WindowsをApple機で動かすことを妨げたりはしないが、それを助けることもしないというものだった。

 私はその時、この方針は変わるだろうと思った。しかし同時に、Appleが協力しようがしまいが、Intel MacでWindowsが動かせるようになればすぐさま誰かがその方法を見つけるだろうと思った。

 その時期は私の予測よりも2、3週間遅れたが、Intel Macで動くWindowsは本当に実現された。しかもこれには、賞金1万3000ドルのコンテストまで付いてきた。その一方で4月初めにAppleが「Boot Camp Public Beta」を発表したところをみると、Appleはこの問題にずっと取り組んでいたようだ。

 このソフトは現在、ダウンロード可能だ。そしてMacには、絶対インストールすべきだ。私はまだ試していないが、手順は簡単だと聞いた。

 OS Xの将来のバージョンにはBoot Campが組み込まれるだろう。どちらにしろ、ハードドライブを分割してIntel MacにWindows XP SP2をインストールできるようにする公式のAppleシステムが手に入ることになる。

 インストール可能なWindows XP(HomeかProfessional)を用意しなければならない(私はProfessionalを推奨する)。Windowsにはアクティベーションという仕組みがあるので、合法的なコピーを使わなければならない。それが終われば、ブート時にOS XかWindows XPかを選べるようになる。

2台のコンピューターを1台で

 Intel Mac にWindowsをインストールすることは、2台のコンピューターを作るようなものだ。以下ではMac OS Xが動くコンピューターを「MacTiger」、Windows XPが動く方を「WinnieMac」と呼ぶことにするが、実際にコンピューターが2台あるのとは違って、両方を同時に動かすことはできない。

 Mac OS XかWindows XPか、そのどちらかしか動かない。この2台はお互いにやりとりできないのだ。さらに、どちらかのコンピューターで何をやっても、もう1台にはまったく影響しない。Windows XPとMac OS Xは互換性のないファイル・システムを使っているのだから、当然ではある。

 これは不便なことだ。だが、それを補ってくれることもある。少なくとも今のところ、Macに影響するようなウイルスやワーム、トロイの木馬などはない。

 さて、ここにひと組のコンピューターがあるとしよう。ただしどちらも実験動物だ。私は野生動物のことは何も知らないし、それに悩まされているという人に会ったこともない。しかしこれは、Windowsユーザーにはまったく当てはまらない。

 何百万台ものWindowsシステムが乗っ取られ、ゾンビーと化している。それらはスパムだけでなく、ポルノグラフィー(子供のポルノまでも含む)など、悪意のあるソフトウェアを何種類もばらまいているのだ。

 この疫病は、どんどんひどくなっているように見える。Intel Macで動くWindowsは、他のどんなWindowsマシンと比べても、少しも安全ではない。

 つまりWinnieMacには、ウイルスやワーム用の標準的な防御手段が必要だし、それを怠ってはならない。しかし誰かがWinnieMacに何かを感染させたとしても、MacTigerに悪影響はない。

 なぜならWindowsはNTFSを、MacはHFSをそれぞれ使用しており、互いにやりとりすることはないからである。まあ、少なくとも直接的なやりとりはしない。

(次回5月21日に続く)