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第3回4回に引き続き、カヤックの経営理念「カヤックスタイルでつくり続けること」についてお話します。

「つくり続けること」。面白法人カヤックでは、それを法人の「成長」と定義しています。

法人が成長するとは、どういう状態なのでしょうか?

一般的には、売上だったり社員数だったり、拠点の数だったり、つまり数的な規模の拡大のことなのだと思います。
もちろん我々カヤックも、毎年規模の拡大を目指しています。ただ、それよりも優先していることがあります。それが、「常に新しいものを、昔よりも良いものを、つくり出せているか?」です。つくり出せていることこそが、法人としての成長と考えています

何かをつくっている人間は、ひとつ、ものをつくり終えると、さらに次につくりたいものが思いついてしまうのだと思います。映画監督が、前作で得た収益を次作に全部つっこむ感じです。その状態は、つくり手としての自分が成長している証拠です。逆にいうと、つくりたいものがなくなったときは、創作者としての成長が止まったときなのかもしれません。
法人も一緒です。来年つくりたいものがない。つくったものが去年よりもいいものだと自信がもてない。そんな状態は成長が止まった状態だとカヤックでは考えます。

だからこそ毎年節操なくさまざまなサービスを立ち上げてきました。「うん!国際命名部捜査課」、「ダウジング捜査網」、「思い込み倶楽部」、「ピラミッド倶楽部」、「MTP(眼鏡トランスファープロトコル)」・・・など、ネーミングを聞いただけでも手ごたえをまったく感じない、お金にならないサービスを立ち上げては、つぶしてきました。

ちなみに、数万人規模のサービスは幾つか運営しているものの、残念ながら、サービス名を口にしただけで、誰もが知っているようなものはありません。それを見かねて、ひとつのことに絞れとアドバイスをいただくこともあります。が、何かひとつのサービスしかてがけてない状態で、”面白法人”と自称していいのだろうか?という自らに課した厳しい掟がネックになります。

なお、カヤックの社員の名刺では全員どの部署、どの地位の人間であっても(僕も含め)、肩書きはクリエイターとなっています。
個人が集まって法人になります。だから、個人1人ひとりが成長しないと法人は成長しないと考えています。つくりたいものがあり続ける人間が集まっている、組織であること。そんな思いを込めています。

社員1人ひとりに作りたいものがあれば、全員がつくりつづけます。それであれば法人としては成長している状態になりますので、実は、会社の規模、たとえば社員数なんかには特にこだわる必要はないのだと思います。そして、面白法人カヤックとしてしっかりと成長していけば、その後に数字がついてくるという楽観的な考え方も、忘れずにもっていたいと思っています。

以上で、第3・4・5回をとおしておこなった、「カヤックスタイルでつくり続けること」という面白法人カヤックの経営理念についての説明にひと区切りがつきました。

すなわちカヤックスタイルからはずれた行動をとっていてもアウトですし、つくり続けることができなくなってもアウトということです。

経営理念どおりに面白法人カヤックが動けないのであれば、カヤックの社会に対する存在理由はありません。どちらか一方でも欠けたのであれば解散すべきだとすら覚悟しています。

さて、ここで、第3回で経営理念を言語化したときの経緯を、再度読み返してみてください。法人は“社会貢献のために存在し、その達成のために経営理念を掲げる”ということについて話しました。

それでは、「カヤックスタイルでつくり続けること」がどのようにして社会貢献につながるのでしょうか?

それを、また次の回(第6回)に。

※補足:
つくるという言葉の定義が難しいです。
人をつくる、モノをつくる、ある意味、「そんなこといったらどの法人だって毎年新しいものをつくっているよ」とも言われそうです。なので、その言葉の定義は自由に解釈いただいてもよいかなと思っていますが、イメージとしては、いわゆるモノづくり=実際に手を動かしてつくっている感じを思い浮かべてください。