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 デジタル放送が高画質だということは最新トレンドで説明した。では、その画質差は実際どれほどのものなのか。視聴や録画、バックアップの各手順は、地上アナログ放送の時と同様の感覚で行えるのか。デジタル放送ならではの特徴や使い勝手を詳しくて見ていくことにする。

35万画素と207万画素

 デジタル放送の最大の魅力は、高精細なハイビジョン放送が視聴できること。解像度の違いから、現行の地上アナログ放送は「SD(Standard Definition)映像」、ハイビジョン放送は「HD(High Definition)映像」と呼ばれている。

 現在放送されているHD映像は、1080iという規格が利用されている。解像度は1920×1080ドット。一方、SD映像は480iという規格で720×480ドットだ。これらをデジタルカメラなどで馴染みの深い画素数表記で比べてみると、HD映像がどれだけ高精細かよく分かる。SD映像は35万画素でHD映像は207万画素となり、6倍もの差がある(下図)。

【ハイビジョン(HD)映像は従来比6倍の高精細】

 デジタル放送で提供されている映像のすべてが、HD映像で提供されているわけではない。実はSD映像も混在している。ただし、最低でも全放送の50%以上はHD映像で提供されており、HD映像比率は年々高まっているという。NHKのチャンネルであれば、BSデジタルのBS-hiが100%、地上デジタルの総合が96%と高い比率でHD映像を放送している。

 放送している番組が、HD映像かどうかは番組情報を見れば分かる。大抵は、16対9の映像比率で放送されているときはHD映像だ。4対3比率で表示するSD映像の場合は、画面の左右に帯が表示される。

SD映像には戻れない

 では実際に、HD映像とSD映像を見比べてみよう。地上アナログ放送と地上デジタル放送で流れている同一番組を同時録画して、それを再生しているところを撮影した(下図)。細部まで鮮明なHD映像に対し、SD映像は全体的にぼやけた印象になっている。一度HD映像を体感してしまうと、SD映像には簡単には戻れないだろう。

【細部の鮮明さが明らかに違う】

 なお、テストに用いたパソコンの液晶の解像度は1366×768ドット。1920×1080ドットのHD映像をフルに表示できないが、30インチ前後の液晶画面では、1920×1080ドット表示との差は分かりにくい。事実、HD映像に対応する液晶テレビの解像度の多くは、1366×768ドットだ。今後は1920×1080ドット表示対応の液晶も増えてくると思われるが、現状では選択肢は少ない。