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 MacでWindowsを動かすことについて私が仲間たちと議論した時、ボブ・トムプソンは、なぜそんなことをしたがるのか、といぶかしがった。彼の正確なコメントはこうだ。「MacでWindowsを稼動させたいだって? モナリザに口ひげを書き加えるようなもんだろう…」。そして今のところ、彼の意見はかなり的を射ている。

 初期のレポートでは、Intel Mac上のWindows XPは性能が非常にいいと言われている。ウォルター・モスバーグはWall Street Journal紙で「WindowsモードのiMacはものすごく速い。私はHP製のWindows機を2年使っているが、それに比べて格段に速かった」と言っている。

 しかし速いかどうかは、Mac上のWindowsで何をしているかによる。Officeのようなビジネス用ソフトを動かすのなら、Windows用でもMac用でもパフォーマンスに大きな差を感じないだろう。いくつかのプログラム、例えばQuicken などは、Mac OSよりもWindows の方がずっとよく動く。

 もちろん、Mac版がないWindowsプログラムもたくさんある。その中には今後も絶対出ないものがある。それが問題だ。というのも、DirectXと高速の3Dグラフィックスを必要とするゲームがあるからだ。今のところ、少なくともMacのWindowsエミュレーションでこれを処理できるものはない。

 2D VESAビデオカードの性能だけでいいのなら、エミュレーションはよく働く。しかし3D GPUの機能を生かすとなると、デュアルブート・モードでWinnieMacを立ち上げるしか手はない。この状況は恐らく急速に変わるだろうが、Macを使ってWindows用ゲームをしたければ、しばらくはデュアルブートで我慢せざるを得ないだろう。

 2DグラフィックスのWindowsプログラムがいくつかMacで動けばいいという程度なら、当面はエミュレーションだろう。Microsoft Virtual PC for the Macは、私のPowerPC Macでほぼ満足いく程度に動く。Intel Mac用が出てくれば非常に具合がいいことは確かだ。一方、Parallelのベータ版は無料である。また、同時に両方のOSを動かせる方が、デュアルブートよりずっといいことも確かである。

 ところで、だ。MacのハードウェアでWindowsを動かすのはなぜか、と聞かれたら答えは「それができるから」のひと言である。Macはクールだ。クールに見える。Macにはウィジェットがあり、ウィジェットはクールだ。Macの心臓部はMac OSで、これまたクールである。

(次回5月28日に続く)