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 スモールコンピューターの初期の時代には、パソコンでUNIXを動かすことが、プログラミングの聖なる目標だった。そして普通の人が、UNIXの達人に頼らずにUNIXを使えるようにすることも、だ。いまAppleが、それを成し遂げた。

 我々の仲間でアーティスト、かつビデオのエキスパートであるデビッド・エムはこう言う。「MacでXPを動かすなんて、個人的には大興奮だ。Studio ArtistやFinal Cutのように世界的に有名なMac専用のプログラムが使えるようになるし、(Windows)PC用ソフトウェアへのこれまでの投資も無駄にならない。考えるまでもないことだ」。

 Macはずっとクールだったが、Macユーザーはコンピューターコミュニティの約2%を占めるにすぎなかった。Mac以外にマシンをもう1台持たない限り、Macユーザーは孤立するしかなかった。

 そうは言ってもMacは特別だ。MacではWindowsとLinuxを動かせるが、WindowsとLinuxマシンではMac OSを動かせない。Macがコンピューターを使うコミュニティの2%から4%まで増えることは十分にあり得るし、それが6%に達しても私は驚かないだろう。

 急いで付け加えておくが、これは純然たる推測にすぎない。私のアドバイザーの何人かは私を変わり者扱いするが、私が出した結論に対する彼らの見解は異なっている。Appleの売上にはあまり影響しないという人もいれば、Macシステムの需要を軽く3倍以上に増やすほどの影響があるという人もいる。しばらくは成り行きを見守るしかないだろう。

 単にMacがクールだというだけではない。私が使っているプログラムにはWindows版と同程度以上に働くMac版が存在している。私の問題の1つは、私がWindowsマシンでたくさんの仕事をしなければならないということだ。

 このことは、あるマシンから別のマシンへ乗り換えることを意味する。Macは面白いが、習熟も必要である。キーボードも違う。私は両方に慣れることができると思うが、一方から他方への切換は、心のギヤを切り替えて、違う習慣を作り上げるということだ。

 自分がWindowsでしている仕事が全部、Macシステムでできるなら、ましてMac上の仮想Windowsマシンでできるなら、私は両方に慣れてうまくやっていけるだろう。実際、この点はものすごく魅力的なので、Intel MacでWindowsを動かせると聞いたときには、思わず1台買いに走ろうと思ったのだった。

しばらく待て

 幸い、正気が勝った。今はIntel Macを買いに走るべきではない。不確定な要素がまだたくさんある。最初に使い始めることが非常に有利に働く場合もあるが、それは方向が正しい場合の話だ。まさに今は、どの方向が正しいか、まったく分からない。

 Macユーザーとしてエキスパートのローランド・ドビンスもダン・スピサックも、待った方がいいと私に言う。ダンによれば、初期の問題は新しいマザーボードの出荷などで解決されるだろうが、IntelベースのMacの買い時は、Appleが満を持してIntelのMerom(モバイル向け次世代マイクロアーキテクチャーのデュアルCPU)搭載モデルを売り出すときだ。

 そのCPUについてダンは、「性能向上と消費電力削減を実現するだけでなく、完全な64ビット互換で、チップ搭載のIVTはさらに成熟しているだろう」と見る。8月の開発者会議まで待てというわけだ。ローランドも同じ意見である。

 「64ビット」について説明しておく。これは基本的に、メモリーが無制限に必要だということを意味する。仮想マシンはメモリーを大量に食う。最低でも0.5Gバイト単位で増えていく。

 待つのがベストと分かってはいるが、なかなか難しい。新しいMacは超クールだからだ。