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 通常、インストール済みのソフトを、CドライブからDドライブに移動できるかどうかは、ソフトによって事情が異なります。

 例えば、フォトレタッチソフトの「Photoshop Elements 3.0」(アドビシステムズ)だと、ソフトがあるフォルダーをそのまま移動するだけでOKです。スタートメニューやショートカットにあるアイコンを選ぶと保存先が自動的に書き換えられ、従来通り起動します。ファイル構成がシンプルなフリーソフトなどにも、移動できるものがあります。

 ただし、そのまま移動できるソフトは少数です。上記のPhotoshopの場合でも、パソコン起動時に[F8]キーを押して呼び出せるセーフモード上で移動する必要があります。

 移動はできても使用できるとは限りません。一般に、ソフトは複数のプログラムやデータと連携しています。保存先などの情報は、Windowsのレジストリというファイルに登録されており、単純に移動しただけではレジストリの内容は書き換えられません。ソフトのアイコンをクリックしてもエラーが発生します。

【原因はレジストリに登録されている情報との食い違い】
アプリの詳細な情報はレジストリファイルで管理されている。ファイルを移動しただけだとレジストリにある保存先の情報などは修正されず、アプリは関連するプログラムやデータなどを呼び出せない


 エラーの大半は起動できないといったものですが、Office XPシリーズではアクティベーション(製品ライセンス認証)が再度要求されます。これはソフトが別のパソコンに移ったと誤認するためです。また、システムに組み込まれたウイルス対策ソフトなどは、移動すると保存データの破損やシステムの不具合を引き起こす危険性があります。

【別の場所に移動しただけで使えなくなる可能性がある】
ソフトの種類によっては移動しただけで開けなくなる。Office XPだと、別のパソコンに移ったと誤認してアクティベーションを要求(右)


 このようにソフトの保存場所の移動はリスクを伴います。多少面倒でもデータをバックアップしてから、ソフトをDドライブに再インストールすることをお勧めします。

 ただし、ソフトによってはインストール先をCドライブに固定しているものがあります。1台のHDDを2つのパーティションに分けている場合は、市販のパーティション操作ソフトを試されてはいかがでしょうか。Dドライブにある空き領域をCドライブに割り当てるのです。これならばCドライブの空き領域を大きくでき、データも失わずに済みます。

 プロトンの「Acronis DiskDirectorSuite 9.0」などが代表的なソフトです。実勢価格は9000円程度です。

【空き領域を増やすならパーティション操作ソフトを使うのが無難】
Dドライブなどに空いた領域があれば、その領域をCドライブに割り当てることができる。上は代表的なパーティション操作ソフトの一つ「Acronis Disk Director Suite 9.0」の操作画面