PR

 最近人気がある液晶テレビを欲しいという人は多いでしょう。自転車操業詐欺にあいそうになった河合さん(仮名)も、そのうちの一人です。オークションで安く買えないかと、日々チェックしていたところ、たまたま販売店よりも安く出品されていたのを発見して入札に参加。無事落札することができました。

 出品者の対応は早く、すぐに連絡がきました。メールには、振込先としてあるネット銀行が指定されていました。河合さんも同じネット銀行に口座を持っていたので、早速振り込みました。

 ところが、二週間たっても品物が送られてきません。確かにオークションのときに「発送にはしばらく時間がかかる場合がある」といった内容の注意書きがあったことは覚えています。それにしても二週間は長く感じたので痺れを切らし、メールで問い合わせをしてみました。するとすぐに出品者から返事がきました。期待してメールを開いたところ、「来週送ります」との返事が。がっかりして、再び液晶テレビの到着を待つことになりました。

 それから一週間たったにもかかわらず、まだ品物が送られてきません。再度、発送の予定を確認するためにメールを送りました。前回同様、返事のメールはすぐにきましたが、開いてみるとまたもや「来週送ります」の返事でした。

 結局、同じやり取りを何回も繰り返し、振り込みをしてから一カ月半後、ようやく品物が到着しました。これまでのやり取りの手間を考えると、喜びも半減してしまいました。「本当は手元に品物が無かったのだろう。催促しなかったらどうなっていたか分からない」と不信感がつのりました。

 河合さんは、品物が届いただけまだましなほうです。出品者は、河合さんから何回もしつこく催促されたので、しかたなく品物を購入しに行ったのでしょう。こういった自転車操業をする出品者は、何も言わない落札者にはもちろん何も送りません。また、自転車操業をしていると落札価格が購入価格よりも低くなる場合があります。このため、前の損失分を穴埋めするために空出品をしてお金を集めるということを繰り返し、結局資金が足りなくなって破綻してしまうこともあります。

 より悪質なのは、自転車操業しつつもしばらくはきちんと品物を送って評価を稼いだあと、高額な品物を大量に出品し、一気にお金をだまし取って消える計画的な犯行です。こうなってしまうと、見破るのはとても難しくなります。出品されている品物が販売店などの価格と比べて著しく安くなっていないかどうか、それぐらいは確認したいところです。

 自転車操業をしているかどうかは、評価を見ると分かることがあります。オークションが終了し、落札者は品物が届いてから評価を行います。例え評価が高くても、落札者が実際に評価するまで時間がかかっているケースが多くあるようなら、その出品者には注意したほうがいいでしょう。

 ただし、とても評価が高かったにもかかわらず自転車操業詐欺になってしまったケースもあります。注目を集めようとして、原価割れの出品を繰り返し、資金が回らなくなって落札者に品物が送れなくなったというケースもあります。

賢者の教訓! 評価までの時間が長いのは注意せよ