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まいった。自宅原稿書き用のデスクトップIntel版iMacが突然起動できなくなり、今日は馴れないWindowsマシンで原稿書き。でも、おかげで、思いがけなく、WindowsとMacがとても親和性が高いことを発見し、いい勉強になった。

キーボードの違いは思いのほか大きい

WindowsとMac。使っているアプリケーションも異なれば、日本語入力用かな漢字変換システムも違う。したがってときどき操作に戸惑うことがあるのは当然だが、一番引っかかるのはキーボードの配列の違いだった。原稿執筆時には頻繁に、英数-日本語切替え、コピー、ペースト、ファイルの保存などを繰り返す。Macの場合には「アップル、四つ葉のクローバー」マークの付いた「コマンドキー」を、Windowsの場合はCtrlキーを押しながらの操作となり、しょっちゅう押し間違える。

これは馴れの問題が大きいところだが、Windows、Mac両用のキーボードも売られているから、いざというときのためにいずれは一つ用意しておこうかと思う。

ないしは、Macで使っているUSBキーボードをそのままWindows機に差し替えるか、USB切替え機でつなぎ込むようにしておき、キー配列変更ソフト「窓使いの憂鬱」(多賀奈由太さん作)をアレンジして、どちらのマシンでもほぼ同じ操作体系に合わせてしまうという方法もある。「窓使いの憂鬱」は設定ファイルを自分で書くという作業が必要なので、何でもボタンクリックで終わってしまう操作に馴れているMacユーザーには取っつきにくいかも知れない。

さて、Mac用のプリンターにどうつなぐ?

キーボードの違いは、本当に憂鬱にさせられたが、続いて困ったのはプリンターだ。

現在はキヤノンのUSBプリンター、PIXUS 950iを家庭内LANに設置した無線LANアダプターAirMac Extremeにつなぎ、デスクトップのiMacや持ち運んで使うPowerBookなどからネットワーク越しに印刷をしている。一時的にせよ原稿執筆マシンがWindowsになってしまった以上、Windows機からプリンターも使う必要に迫られた。

AirMacにつないだプリンターをWindowsから使うには以前は面倒な設定が必要だった。昔々、雑誌のノウハウ記事を書くのにとても苦労した覚えがある。

大ざっぱに言うと、次のような手順が必要だ。まず、AirMacのIPアドレスを調べておく。一般の人はまず、ここでつまずいてしまう。続いてWindows側で「プリンタの追加」手続きを行う。この際、利用するポートとしてTCP/IPポートを選び、先ほどのIPアドレスを指定し、続いて表示されるドライバーの選択画面で目的のプリンターを選ぶといった具合だ。

ところが、今回改めてアップルコンピュータのサイトを調べてみて、あっけないほど簡便な方法があるのを見つけた。

アップル製ソフトでまさにクリック一発

Bonjour for Windows。このソフト、「ゼロコンフィギュレーションネットワーク」と呼ばれる設定自動化の手法を組込んだもの。アップルではこの「ゼロコンフィギュレーションネットワーク」のことをBonjour(ボンジュール)と命名し、Mac OS Xに標準装備している。

プリンターをつなぎたい、あるいはiChatでメッセージを送りたいといったときに、このBojourは威力を発揮する。ネットワーク上にあるさまざまな装置や機能を自動的に見つけ出し、一覧表型式で選択可能にしてくれる。

この機能をWindowsでも使えるように、アップルが作ったのがBonjour for Windowsだ。WindowsユーザーがWindowsマシンのために使うソフトをアップルのサイトから探すということは通常しないだろうから、このソフトのことはあまり知られていないようだ。実際、私の友人からもこの種の質問をよく受けてきた。今後は、とにかく、これを薦めることにしようと思う。

このソフトには「Bonjour プリンタウィザード」が同梱されており、AirMacやMac本体のUSBポートにつないだプリンターにいとも簡単に接続してくれる。

アップルのソフトウエアアップデートのサイトからこのソフトをWindows上でダウンロードし、インストールしてしまえば、あとは単に「Bonjour プリンタウィザード」を動かすだけ。「Bonjour プリンタウィザード」はネットワーク上にあるMac用プリンターを探し出してリストアップしてくれる。リストの中から目的のプリンターをクリックし、機種対応のドライバーを選べば、はい、完了。

現時点の最新、2006年4月17日のアップデート版はこちらからダウンロードできる。

残念ながら、AirMacにつないだプリンターから情報を取ってくることができないので、インクの残量などをリアルタイムで知ることはできないが、通常の印刷には支障のない使い勝手を提供してくれる。

iTuneのWindows版や今回紹介した「Bonjour プリンタウィザード」を見たら明らかなように、アップルのWindows懐柔作戦はこうして着々と進んでいる。WindowsとMacの境界線は限りなくシームレスになりつつあるのだ。今、極秘開発が進んでいるWindows環境取り込み作戦が、次期OS、Leopard(開発名)で姿を現したときには、果たしてどこがWindows機能なのだろうかと分からなくなってしまうと思われる。

ところで、前回までに何度か紹介してきたIntel版Mac OS Xの中でWindowsを動かしてしまうParallels Desktop for Macの方もまたまた進化した。5月31日には前回リリースの改良版、「Release Candidate 2」が配布開始となった。今回の改良点はWindows領域として使うハードディスク容量を大幅に節約するParallels Compressor Server technologyの組込み、USB機器やネットワークアダプターの自動切替え機能など。

ますます快適な環境が整いつつあるが、残念ながら、私のMacはこんな具合(写真)で起動してくれない。

私のMacはこんな具合

電源を入れると、アップルマークがうっすら見えるものの、全面に市松模様がずれたような模様が表示され、そのまんま操作不能になる。これは修理に出すしかないだろう。

おかげで、Parallels Desktop for Mac Release Candidate 2の検証ができずにいる。レポートを楽しみにしておられる読者の皆さんには申し訳ないが、しばらくお許しいただきたい。

どなたか、このような症状はどこに原因があるか、ご存知ないだろうか? 
ブログならではの双方向性を生かして、どこからか回答が飛んでこないかな?