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しばらくチェックしないでいたら、米国配信のiTunes Music Storeが大変なことになっていた。音楽ビデオ、ドラマはもちろんのこと、テニス、バスケットボール、カーレース、スノーボードなどのスポーツビデオ、ドキュメンタリー、アニメなどなど、さまざまなジャンルのテレビ番組が妍を競っている。

ビデオ約200本、掘れば掘るほど面白い

米国配信のiTunes Music Store(以下iTMS)だから日本に住んでいるユーザはこれらコンテンツを購入することはできないが、どれも、30秒間のサンプルを試してみることはできる。

iTMSの会員でない人でもその試聴機能を使えば、ログインしなくてもどんな様子なのか手に取るように分かる。この機会に、どんなコンテンツが配信されているのかをご自身の目で見てほしい。

米国のiTunes Music Storeにアクセスするには、画面一番下の「国を選ぶ」で「United States」を選択
ジャンル「TV Show」を選んだところ。こんなに盛りだくさんなテレビ番組が配信されている。左下には番組を提供したNetworks(チャンネル)のリストがある
番組を視聴するにはコンテンツの「名前」をダブルクリックする。左下のエリアに動画が表示される。北米で人気のスポーツ、アイスホッケー、2006 NHLなども配信され、好きな人にはたまらないだろう

iTMSにアクセスしたら、まず最初に、米国のiTMSに接続しよう。iTMSの画面一番下に国を選ぶポップアップメニューがある。ここから「United States」を選択すれば、もう米国サイトにつながっている。

トップページ左にある「TV Shows」をクリック。すると、さまざまなジャンル別に配信中のテレビ番組がリストされる。一番上の欄には特にお薦めのモノ、あるいは現在無料配信中のものが自動的に繰り返し表示される。

あれ? シリーズ、「Blade」って“闇の世界の吸血鬼と戦う不死身の戦士”のアクションものらしいけど、1時間28分5秒の作品が無料配信中じゃないか。本編まるまま無料配信とは、太っ腹な。

左コラムに表示されている配信ネットワークはなんと32チャンネル。聞き覚えのある局だけでもABC、CBS、Commedy Central、Discovery Channel、Disney Channel、ESPN/ABC Sports、FOX、MTV、NBA TV、NBC、Spike、Travel Channel、TV Landなどなど。いやあ、よくぞこんなに集めたものだ。

アルバムタイトルというか、シリーズ名をクリックし、エピソード名を選ぶと、$1.99で購入できるコンテンツがずらりと表示される。見てみたいコンテンツがあればタイトル名をダブルクリックしてみよう。左下の動画表示エリアに動画映像が、30秒間だけだが、表示されるはずだ。

動画映像の画面をワンクリックすると映像が別ウインドウで表示される。コーナーをつかんでリサイズすれば、好みの大きさで再生ができる。

右上にある検索窓に「TV Show」と入力し、リターンキーを叩くとVideo Podcastも含めて配信中のビデオが山のようにリストされる。おお、NASCAR Daytona 500 Preview(21分14秒)も無料配信中だ。

日本でもレンタルビデオ屋さんで人気の「24」、シーズン5もある。各エピソードは44分程度で$1.99.24ストーリー全部を購入すると$42.99だ。

おや? 「Nike Sport Music」ってジャンルもできてるじゃないか? フムフム、なるほど。スピード向上プログラム、持久力養成講座。それぞれ、心拍数グラフのようなパターンが表示してあり、これを聴きながらトレーニングすると知らず知らずのうちに運動生理学のベストパターンで体を鍛えられるってことかな?

おっと、今日はiTMSのビデオ配信ばなしをしようとしているのだった。この話は、脱線。Nike Sport Musicに関してはNike+iPod Sport Kitを手に入れてから、あらためて。

アカウントがあれば世界中どこででも購入可能

さて、そういうわけでサンプルの30秒間を見ているだけでも多いに楽しめる。へ~~、アメリカにはこんなテレビ番組があるんだ、と新しい発見を次々しては感心することしきりである。家庭用ビデオでお馬鹿なハプニングを集めた「America's Funniest Home Video」、歩いててズボンが脱げたり、ヤギにかみつかれたり、1時間21分58秒もあって$1.99は安いんだか、高いんだか。日本の夜のバラエティ番組でこれを流している局があったなあ。なんだ、ネタ元はこれだったんだ。

無料配信されているタイトルでもiTMSの会員、それも米国在住でかつ米国内決済ができる口座を持っていなければならない。したがって日本からは30秒のサンプルを指をくわえて見ているしかない。

ただし、米国駐在の会社員や家族が米国にお住まいの方など、米国に決済口座を持っておられる方ならそのクレジットカードで会員登録することで購入可能だ。要するに米国内で税金を払い、経済活動を正当に行っている人なら、この種のサービスを受けることができる。

会員になってしまえば、国境など関係なくコンテンツが購入可能というところなど、インターネット配信ならではの醍醐味だ。もし、あなたがその種のクレジットカードをお持ちなら、是非試してみることをおすすめする。ネットでのコンテンツ配信というものがどういうものなのか、素晴らしいビジネスモデルの研究材料になる。

ダウンロードしたコンテンツをiPodに移してやれば、ご機嫌な英語教材にもなる。特に「SitCom」(シチュエーションコメディー)と呼ばれるタイプのホームコメディドラマは本当に良い教材になる。子供たちも一緒に楽しめるシナリオは、ごくごく日常にありそうな話を織込んで、まさに自然体の会話が展開する。日本でも中高生が好んで使いそうな表現があるでしょ、そんな表現がバンバン出てくるから、英語耳の訓練には持って来いだ。これに英語の字幕が付いてくれればそれこそ本格的英語教材として日本でもバンバン売れそうだ。どなたか、これを日本でライセンスし、英語字幕を付けてiTMS(日本)で販売してくれませんかねえ。

時間が余ったときにいつでも購入できる素晴らしさ

テレビを見ているヒマがなかなかない人にとってこういうサービスは本当に価値がある。

最近とみに機能が充実してきたHDDレコーダーに、好みのキーワードを設定しておき、手当たり次第に録画して後で好きなものだけを見る、というスタイルもある。しかし、そんなことをしても、本当に興味が持てる良い番組に巡り合うことは少ない。アルプスに旅行したいと思っているときに、たまたまアルプス特集の旅番組が流れるなんて運のいい話はなかなかない。

思いついたときに検索して、ほしい物があったら買う。やはり、インターネット時代のビデオコンテンツ販売はこうでなくちゃと思わせる。

日本では放送局がどんぶり勘定で権利処理を行ってきたために、このような形でオンライン配信できる番組はこれまでほとんど無かった。これではいかんと、遅まきながらコンテンツ制作管理体制を整え始めているが、人気番組がちゃんと配信できるようになるまでにどれだけ時間がかかることか? NHKなどは巨費を投じて過去の映像を管理、保管するNHKアーカイブスを作っているが、この膨大な文化遺産がネットワークに流れ出すのは果たしていつのことなのか?

James Liptonが俳優の内面にまで踏み込んだ話を聞き出す「Inside The Actors Studio」。日本でもNHK衛星第2などで放送され、私の好きな番組の一つだが、気にはしていながらちゃんと見られたのはせいぜい5話くらいか。たまたまiTMSで購入できる決済手段を持っているので、もう一度掘り出し物を探してみよう。

シリーズ「24」はレンタルビデオ屋さんから何話かずつ借りてきては見たことがあるが、結局時間のやりくりがつかなくなり、シリーズ全部を見たことはない。好きな人の中には、全巻借りてきて連休全部を使って視了するという猛者もおられるようだが、さすがに私にはそこまでの根性がなかった。

iTMSではそのシリーズ5が配信中だが、全部買って$42.99。これなら、全部買っておいて、通金電車の中で見るってのも良いだろう。

しかし、玉にキズは、今度は日本語字幕が入っていないことと、シーズン4以前のラインアップが無いことだ。

ウ~~ン、やっぱり、ほしい物がなんでもいつでも手に入るという“理想の時代”になるのはまだまだ先のことになりそうだ。