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8月7日に発表されるであろうApple社のWindows統合作戦はきっと今ごろ仕様決めの最終段階だ。果たしてWindowsはMac OS Xに溶け込んでしまうのか? それとも完全なDual Bootとなるのか? 興味は尽きぬところだが、現状では各種Windowsアプリの実行にParallels Desktop for Macが最適解であるのは間違いない。ただ、問題はMacとWindowsを切り替えたときのキーボードの違いだ。それを見事に解決してくれるユーティリティソフトが現れた。Parallels専用のキーボード統合ツール「AppleK for Parallels」。







MacキーボードでParallels上のWindowsをスムーズに操作できるようにする「AppleK for Parallels」の設定画面

Mac、Win融合はどんな形に?

さて、まずは最近のMacとWindowsの融合状況について動向を確認しておこう。

4月5日には「アップル純正」のMac、Windows切替え起動ツール「Boot Camp」が発表され、大きな話題をさらった。それを追うように、Mac OS X内のウインドウ上でWindowsを同時に動かしてしまう仮想化環境「Paralells Desktop for Mac」が6月15日に正式リリース。MacとWindowsの融合が本当に身近なものになってきた。もちろん、これまでもVirtual PCなどを使うことで、Mac OS X内でWindowsを使うことも“可能”だったが、CPUの構造の違いを「翻訳しながら」乗り越える「エミュレーション」技術を使っているため、スピードの犠牲が大きく、どうしても実用性という面でほど遠い存在だった。

それが、CPUそのものがWindws機で使われているIntelのx86系CPUに変更されたため、Mac上でもWidowsがフルスピードに近い速度で走るようになった。特に、ParallelsはMacにつないだUSBやNetwork機器などもほとんどそのまま使うことができ、これまでWindows機が無ければ解決できない仕事もスムーズにこなせるようになった。

しかし、これらを動かすにはWindows XPやWindows 2000などのOSを新規に購入してこなければならない。そこに登場してきたのが、Windowsを使わずにWindowsアプリケーションを動かしてしまう「CrossOver Office for Mac」。これはLinux上などでWindowsアプリを動かしてしまうオープンソース技術「Wine」をMac OS Xに移植し、Windows OSを導入しなくてもWinアプリが使える環境を作り上げようというプロジェクトだ。

「Wine」はWindows OSの持つAPIをエミュレートすることでWindowsアプリを動かす。しかし、Windows APIの中にはマイクロソフトがその動作を完全に公開していないものも多く、全てのWindowsアプリを動かすのはなかなか難しい。実際、完成時には「Microsoft Project」や「Microsoft Outlook」など、ごく一部のアプリケーションのみ動作可能になるのではと見られている。

また、ハードウエア機器をコントロールするWindowsドライバーはこのような形でエミュレーションさせることは困難で、周辺機器を動かすのはあきらめなければならないだろう。

MacはDual Bootだけで行く

こうした動きの中で、Macworldは7月7日付けの記事でアップルは「仮想化技術を取り込むことはない」と考えていると伝えている。

これはアナリストのMathew Honan氏がアップルの上級副社長Phil Schiller氏にニューヨーク5番街のアップルストア・オープン時に直接聞いた話として伝えたもので、「AppleはDual Bootで行く」とした上で、「社内では仮想化技術に取組むことを禁じている」とまで言い切っている。

う~~む、そこまで言うか。将来のことは煙幕に隠すのがApple流とは言え、「開発禁止」とまで明言されては、統合(融合)環境はサードパーティに期待するしかないのかも知れない。

ただ、このコラムで何度も述べたようにMac OS X内にWindowsがスムーズに溶け込んでいくメリットは大きい。作業、データの一貫性をMac OS X内で貫き通すことができるし、両方の環境の良いところを相互に利用しやすい。周辺機器など2種類を用意することもなくなる。DRMなどの動画著作権コントロールもWindows向けの仕組みをMac側から利用することも可能になる。とにかく、リッチな環境作りのためには良いことずくめ。融合路線で開発を進めてほしいものだ。

AppleキーボードをWindowsで

さて、Leopardで果たしてどんなWindowsソリューションが飛び出してくるか、またまた分からなくなったが、それが待ち切れないユーザはParallelsにWindows XPなどを導入してWindowsアプリケーションをバリバリ使っておられることだろう。

しかし、そこで困るのは、MacとWindowsを切り替えたときのキーボードの動作が異なることではないだろうか? しかも、Windowsのコントロールに必要な「Windows」キーや日本語入力機能をオンオフするキーなどが無いためにいちいちマウスでIMEを切り替えなければならない、さらにMacユーザは指が覚えているコピー、ペーストのショートカットキー(「コマンド」+C、「コマンド」+V)などがWindowsでは、小指を使っての「Control」+C,Vであることなど、とにかく不便この上ない。

フリーウエアのキー配列変更ソフト「窓使いの憂鬱」(多賀奈由太さん作)をアレンジするという方法もあるが、キーボードの仕様を自分で調べながら設定ファイルを手で書くという作業が必要なので、Macユーザーには取っつきにくいかも知れない。

そこに、救世主のように現れたのが、トリニティーワークスのAppleK for Parallelsだ。これをParallels上でWindowsが動いている状態で導入すれば、Macで作業している操作のほとんどがそのままの操作体系でWindows上で使える。Macのつもりでコピー(「コマンド」+C)キーを押したら、Windowsスタートメニューがポップアップして戸惑うということもなくなる。

日本語入力切替えは「英数」「カナ かな」キーボード。「option」+「shift」+4でWindows内だけでスクリーンショットを撮るなんていう芸当もできる。

無料で何日間か、どのような使用感になるのか試してみることもできるので、安心だ。

なお、マウスボタン一つしかないアップルマウスで右ボタン、左ボタンのクリックを実現する機能はParallelsに既に組込まれている。左右ボタン付きのマウスをつないでしまえばそれでも解決となるが、Macの標準状態だけで、全てWindowsがコントロールできるというのも馴れてしまうと快適だ。

一度是非、お試しあれ。