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 「文章だけじゃ分かりにくいな。これ、図にしてよ」と上司から頼まれて、暗い気持ちになったことはないだろうか。図解のメリットは十分承知している。それでも二の足を踏んでしまうのは、操作に手間が掛かるうえ、“デザインセンス”という名のプレッシャーにも襲われるからだ。

 簡単な操作で洗練された図を作りたい。そんなユーザーの願いに応えたのが、新しいグラフィックス機能「SmartArt」。多彩な図のパターンが用意され、操作が簡略化されたことで、作図は確かにラクになった。写真のレイアウトや見出し作りなど、思いがけない使い方ができるのも魅力だ。

図1 SmartArtは組織図や概念図などの作図だけでなく、写真のレイアウトや見出しにも利用できる。文字の変形機能もあり、表現力は高い

 「SmartArt」はなかなか奥の深いツール。その操作方法と使用例を2回に渡って紹介しよう。今回は概念図と組織図を例に、作図の基本的な流れを追ってみる。

80種類のパターンから図を選ぶ

 作図をするときは「挿入」タブの「SmartArt」ボタンをクリックし、グラフィック選択のダイアログボックスを表示する。図のパターンはリスト、手順、階層構造など80種類あるので、じっくり眺めて目的に合ったものを選ぼう。

 ここでは、文書デザインが3つの要素で構成されることを図で示すので、それに適した「フィルタ1」を選んだ。

図2 作図のパターンは80種類。選択すると右側にプレビューと説明が表示されるので、目的に合ったものを選ぼう。「OK」ボタンをクリックすると文書内に図が挿入される

文字やスタイルで肉付けしていく

 文書内に挿入された図はダイアログボックスのプレビューと違い、至ってシンプルなデザイン。このスッピン状態とも言える図を、これから徐々に仕上げていく。

 図の左側にはテキストウインドウが表示されるので、まずはここに必要な文字を入力する。文字はすぐに図の中に反映され、サイズや位置は文字の長さによって自動調整される。この辺り、レイアウトを意識しないで文字入力ができるのは嬉しい。

 なお、ほとんどの図では必要に応じて中の図形を追加できる。ただ、「フィルタ1」では円は3つと決まっていて増やせない。魅力的なグラフィックだけに、活用が限定されてしまうのは残念だ。

図3 最初はシンプルなデザインで表示される。まずは左のテキストウィンドウに文字を入力していく。文字は図の中にも表示される

 文字入力が終わったら、図のスタイルを設定する。リボンには「SmartArtツール」が表示されているので、「デザイン」タブの「クイックスタイル」で「視覚スタイル」や「色の変更」を行おう。「視覚スタイル」には3-D効果も用意されている。ここではシンプルな「スタイル2」を選択。色は「カラフル1」を選んだ。色やスタイルがイメージに合わないときは、テーマを切り替えるのも一計だ。

図4 「デザイン」タブの「クイックスタイル」で視覚スタイルと色を選ぶ。どちらもギャラリーで結果を確認しながら設定できる