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 Cookieは、Webサイトからの指令を受けてWebブラウザーがパソコンに保存する情報だ。サイト側が客のパソコンに保存できるメモ書きのようなもので、内容はサイト側が自由に決められる。ただし、他サイトのCookieは読み書きできない。

 例えば、来訪者に対してユニークな利用者番号(ID)を保存させたとしよう。サイト側はアクセス時にそのIDを確認することで、利用者を識別できる。もちろん会員制サイトなら名前も分かる。これが「ようこそ○○さん」と表示されたり、ショッピングサイトで「買い物かご」の内容が保持される理由だ(Cookieを遮断すると使えない)。Cookieは、正確なアクセス人数を把握したり、ログインの二度手間を省くといった目的にも使われる(下表)。

【Cookieで利用者を識別するとWebサイトでこんなことができる】

 ただ、これがエスカレートするとプライバシーの面で懸念が出てくる。サイト内でどのページを見たか、IDとひも付けしてデータベース化すればし好調査ができてしまう。それを基に広告を変えることも可能だ。特に最近は、いろいろなサイトの広告を横断的に請け負うWeb広告会社がある。横断的にし好調査を行えば、初めて行ったサイトなのに自分好みの広告が出る、といった現象が起こり得る。これがCookieがスパイウエア扱いされる理由のひとつだ。

 しかし、Web広告会社側はこうした懸念を否定する。Cookieの運用は、「プライバシーポリシーに基づいており、個人を識別する情報とは結び付けていない」(ダブルクリックのマーケティング&経営企画部 小田康之ディレクター)。同社に広告を依頼する企業も同様のポリシーに準ずる契約だという。実際、「重い動画広告は1人1回」といった良心的な広告制御に使われるケースも多い。

 Internet Explorer(IE)ではCookieの中身の確認やブロックが可能だ。プライバシー設定を最高レベルにすればすべてブロックされるが、必要あるいは良心的なCookieまでブロックするのは賢明でない。最高レベルより下ならサイトごとに「許可」と「ブロック」を設定できるから、必要なCookieは許可しよう。

【Cookieの中身を見てみよう】