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 Access 2007では、新しいデータ型として「添付ファイル型」が追加された。今回は、この添付ファイル型を取り上げる予定だったが、ファイルが画像の場合はフォームとの関連も深い。そこで、添付ファイル型はフォームの回で紹介することにし、今回は複数の値を持つフィールドについて取り上げることにする。

サンプルでイメージを確認

 フィールドに複数の値が持てるようになったのは、Access 2007の新機能のひとつだ。しかし、実際に使ってみるまでは、なぜそんな機能をサポートしたのか、意図がよく分からなかった。一般的に、データベースでは、「1つのフィールドには1つの値を格納する」ということが暗黙の了解事項だからだ。いったいどんなときに役に立つのか、使う意義があるのか…。そんな疑問を解決するために、構造を簡略化したデータベースを使って、複数値を持つフィールドの使い勝手を確認してみることにしよう。

 サンプルデータベースは、イベントを企画・開催する会社があるとして、開催するイベントを管理するためのもの…という想定だ。テーブルは3つ。1つ目は社員のデータを管理する「社員リスト」テーブル(図1)。2つ目はイベントの具体的な内容を管理する「イベント」テーブルだ(図2)。

図1 「社員リスト」テーブルには、主キーに設定された「社員ID」、「氏名」、「職級」の3つのフィールドがある
図2 「イベント」テーブルには、「イベントID」、「イベント名」、「開催日」「備考」の4つのフィールドがあり、「イベントID」が主キーに設定されている

ルックアップウィザードで複数値フィールドを設定

 3つ目は、どのイベントを誰が担当しているかを管理するための「2006管理」テーブルだ。1つのイベントにつき、担当者は1人ではなく複数人の場合があるという前提になっている。必要なフィールドは3つで、3番目の「担当者」フィールドに複数の値が持てるようにしたい。設定はルックアップウィザードを利用すると、特に迷うことなく作業を進められる(図3~図4)。

 ルックアップウィザードの設定後は、「担当者」フィールドプロパティの「ルックアップ」タブに設定した内容が反映されているはずだ(図5)。

図3 主キーの「管理ID」と「イベントID」「担当者」の3つのフィールドがある。「担当者」フィールドのデータ型から「ルックアップウィザード」を選択する
図4 ルックアップウィザードが起動するので、上の手順どおり操作をする
図5 「ルックアップ」タブをクリックすると、ウィザードで指定した内容が各プロパティに設定されている。新プロパティの「複数の値の許可」の値も「はい」になっている