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【ブラウザーの中で動くデスクトップ環境】
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 スタートメニュー、アプリケーションやゴミ箱のアイコン、複数のウインドウ。右の画面を一見すると、WindowsやMacintoshのデスクトップ環境に思える。だが実はこれ、Internet Explorer(IE)の画面。普通なら文字や写真などが表示されるブラウザーの表示部を、あたかもOSのデスクトップ画面のようにしてしまう、「YouOS」というサービスなのだ。

 YouOSは、Webベースとはいえ機能はかなり充実している。ワープロ、テキストエディタ、ゲームなど使えるソフトは300種類以上。好みのソフトを登録しておけば、スタートボタンから起動できる。ファイル管理用には、「エクスプローラ」風のソフトがあり、フォルダー構造を確認したり、ファイルを探したりできる。UNIXのようなコマンド操作も可能だ。例えば実行中のソフトを一覧表示したり、特定のソフトを強制終了したりすることまでできる。

 まるでブラウザー上で一つのOSが動いているかのようなサービス。YouOS以外にもこうしたサービスが次々登場している。

インストールせずとも動く

 Webベースのデスクトップ環境は、通常のOSのデスクトップ環境とは異なる仕組みで動作している。通常、OSやアプリケーションソフトはパソコンにインストールして利用する。プログラムはユーザーのパソコンに置かれ、パソコン上で動く。作成したデータも、基本的にパソコン内に保存される。

 これに対してWebベースのデスクトップ環境は、ユーザーがインストール作業を行う必要がない。プログラムの本体はサーバー上で動いていて、ユーザーはそのプログラムをブラウザーを使って操作する。ユーザーが実行した操作や入力したデータは、ブラウザーからサーバーに送られる。サーバーではそれを基にその処理を実施し、結果をブラウザーに返す。このように、ブラウザーとサーバーがやり取りしながらソフトが動く。

【Webベースのソフトの仕組み】
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 ただし、プログラムの一部はユーザーのパソコンで動く。主に、ウインドウやボタンなどのユーザーインタフェース部分だ。JavaScriptと呼ばれるスクリプト言語で記述されていて、サーバーからブラウザー上にダウンロードされ、ユーザーのパソコン上で動く。マウスをドラッグしてウインドウを動かす、といった操作ならサーバーに問い合わせる必要がないため、軽快に動作する。

 では、こうした仕組みでデスクトップ環境を実現することには、どんなメリットがあるのだろうか。まず第一に挙げられるのが、どのパソコンからでも自分だけのデスクトップ環境を使えることだ。例えばオフィスのデスクトップパソコンと、出張用のノートパソコンのどちらからでも、同じデスクトップ環境が使えるのだ。データもサーバー上に置かれているので、どこからでも必要なファイルにアクセスできる。

 OSの違いという垣根もない。WindowsでもMacintoshでもLinuxでも、ブラウザーさえあれば同じデスクトップ環境、同じソフトを利用できる。さらに、ソフトのインストールにまつわるトラブルを減らせる、サーバー上にデータが置かれているので他人とのデータ共有が楽になる、などの利点もある。

【どんなメリットがある?】
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 ただしもちろん、良いことばかりではない。まず大前提として、ネットワークが利用できない環境では使えない。また現段階では、通常のソフトに比べると使い勝手などの面で制約もある。