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 家庭の中にパソコンが2台あり、それぞれでインターネットを使いたいとしよう。数字の羅列であるグローバルアドレスは、世界規模で見ると限りある貴重な資源。一家に1つが基本だ。そこで登場するのがルーターだ。

 インターネットとLANという2つのネットワークの間に立ち、貴重なグローバルアドレスを、LAN内の複数のパソコンで共用する仕組みを提供している(図1)。

【「LAN」と「インターネット」をつなぐのがルーター】
図1 複数のパソコンをEthernetケーブルで「ハブ(スイッチングハブ)」につないだ状態がLAN(Local Area Network)。LAN内のパソコンはお互い交信できる。このLANとインターネットの仲立ちをするのがルーター

 具体的には、データに付けられているIPアドレスを変換、LAN内のパソコンから送信されたデータをインターネット側に転送したり、逆に外から送られてきたデータが、LAN内のどのパソコンあてなのかを判断してプライベートアドレスに書き換えて目的のパソコンへ送り出す。

 ルーターはLAN側の端子と一般的に「WAN」(Wide Area Network)と書いてあるインターネット側の端子を持っている。やや乱暴だが、ルーターは、インターネット上のコンピューターと通信をする時はWAN端子に割り当てられたグローバルアドレスを、LAN内のパソコンと通信する時はLAN端子に割り当てたプライベートアドレスを使うと見ることもできる。LAN端子のプライベートアドレスは製品出荷時に設定済みだが、変更も可能だ。

 たとえば、LAN内の「192.168.0.2」パソコンがインターネット上のWebサーバーと通信するには、まず、ルーターのプライベートアドレス「192.168.0.1」あてに送る。ルーターは送り主のプライベートアドレス「192.168.0.2」をグローバルアドレスの「202.224.234.185」に変換してWebサーバーへ送り出している(図2)。

【IPアドレスはパソコンの住所】
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図2 ルーターはLAN内のパソコンと交信する場合と、インターネット上のWebサーバーと交信する場合で異なるIPアドレスを使う。前者を「プライベートアドレス」、後者を「グローバルアドレス」と呼ぶ。プライベートアドレスはLAN専用のアドレスで、インターネットではグローバルアドレスが必要

 最近のルーターはこのほかにも、ハブ、無線LANのアクセスポイント、ADSLモデム、IP電話などの機能を併せ持つ場合も多い(図3)。

【ルーターは一人4役も、5役もこなす】
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図3 ルーターの本来の役割はLANとインターネットの仲立ち(ルーティング機能)。だが、ほかにもIPアドレスを割り当てるDHCP機能、プライベートアドレスとグローバルアドレスを変換する機能、ハブ機能を持ち、無線LANのアクセスポイント、ADSLなどのモデム機能なども内蔵する機種も多い