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 8月14日号の特集のため、編集部内にボットに感染したパソコンを用意して挙動を調べました。ボットは非常に厄介な不正プログラムです。一度感染すると見つかりにくいし、ボットの操り手がその気になればインターネット越しに機能をアップデートすることもできます。その「何でもあり」ぶりには「クラッカーの皆さんはこの知的エネルギーを合法的な何かに使えばいいのに!」という呆れを通り越してうっかり感心してしまうほどです。

 しかし実際に編集部でボットが動くさまを見ると、「不正プログラムに付ける形容詞としては不謹慎だけど面白いな!」としみじみ。例えばボットに感染したパソコン(A)から入力した検索キーワード、URL、メールアドレスやパスワードなどが、ボットの操り手のパソコン(B)に次々と表示されるさまは怖さひとしおです。

 悩ましいのは、こういう動いてこそ怖さが実感できるようなテーマを雑誌(静止画)で紹介するのは難しいということです。本誌では実録風の記述方法を採りましたが、やっぱり「実物を見た方がびっくりする」感は否めない……と、思っていたところ運良く「GyaO(ギャオ)」で映像をご紹介できることになりました。

 この番組は生放送。ボットを遠隔操作するところ、特にデスクトップの画像を密かに記録するところなどがリハーサル(3回もやったらしい)では上手くいかず、どうなることかと心配されながら本番ではなんとか成功したそうです。現場にいた記者いわく、「GyaOスタッフに一番ウケていたのはボットが光学ドライブを開閉するところ」。これは、ボットの機能を説明するために、あえてやってみた操作。実際のボットは極力目立たないように動くのが普通なので、そんな個人情報も盗めない無駄に派手な挙動は取らない可能性が高いのです。が、「へぇ~こんなことまでできるんだ」という恐怖の多機能ぶりの一端としてご覧ください。