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夏によくニュースになるのがApple Worldwide Developer Conferenceだ。アップルは期待を裏切らなかった。

強力な新マシンを買おうという人に助言したい。仕事の大部分がビデオ編集なら、費用が出せる限りの最新Xeon Mac Proを買うべし。後悔することはまずないだろう。ビデオ編集をしないときも、期待をはるかに上回るスピードでMacとWindows両方のソフトを動かすことができる。もちろんこれは、あなたが世界クラスの性能のマシンを必要とする場合の話だ。これほどの性能が必要なソフトを動かしている人はほとんどいない。

それ以外の人は、まだMac PowerBookを新しいインテル搭載MacBookへアップグレードする時期に来ていない。Core 2 Duo「Merom」システムは非常に有望そうなので、私自身はそれを待つつもりだ。つまるところアップルは、ハイエンド市場に強いメーカーであることを再び証明した。

インテルは正式にCore 2 Duoシリーズを発売し、Pentiumの販売を終了した。あちこちに記事が出ているので、これ以上は書かない。

AMDはすぐさま価格を引き下げた。同社はグラフィックスチップ・メーカーのATIを買収したばかりだ。評判になっていたCore 2 Duoシステムのベンチマーク性能が公表されるのを見越した対応だ。

潤沢な計算能力が手に入る時代が始まりつつあることは間違いない。CPU能力が大量に必要な人は誰でも、それを入手することができる。しかし、そんなに強力な計算能力を使うソフトウエアは、グラフィックス関連を除けばそう多くはない。大部分の人々にとっては、自分がいま持っているマシンで必要以上の処理ができるはずだ。

そこで、次のようなことを推測してみることにした。我々は自分たちのシステムで次に何をやろうとするだろうか。新しく使えるようになった計算能力を、どのように利用するだろうか。

この大量の計算能力で何ができるか

私は隣人のウィルと議論した。彼はキャルアーツ(CAL Arts: California Institute of the Arts)でコンピューターグラフィックスを教えるかたわら、フリーランスで映画の仕事を多数こなしている。彼はデュアルプロセッサーのG5 Appleを使っており、彼にとってはこのマシンでかなり十分だ。

もしアップルがインテル搭載のG5を出したら、調べてはみるだろうが、最初に発売される機種を買うつもりはない、と彼は言う。その必要がないからだ。

ウィルはすぐに付け加えた。彼は、大きなビデオファイルの編集はしない。ただし、だいたい1つの描画に60以上のレイヤーを使う。自分のマシンで3つの画面を使い、それで電子メールやワープロなどの日常的な処理もしている。

インテルのCore 2 Duo Macが発売され、かなり日がたって価格が下がったら真剣に購入を考えるが、それまでは検討しないという。言いかえれば、大規模なスタジオでアートの仕事をしているウィルは、今持っていないものを自分が気に入るとは本気で考えていないのだ。

私もほぼ同じ考えだ。私は常々、Dragon連続音声認識ソフトウエアの新版を誰かが作ってくれないかと思っていた。自分のiPodに口述し、それをプログラムで清書できるようになればいいのに。手間ひまかけて修正しなくてもいいくらいにだ。

これはつまり、私専用のとても大きな辞書が使えるぐらいのCPU能力とメモリーが要るということだ。ひいては強力なハードウエアが必要である。いま持っているものより強力なマシンが必要かどうか、私にはわからない。

確かに、このソフトは新バージョンが出ている。しかし好意的なレビューを目にしたことがないところを見ると、そのために新しいハードが必要ということではないかもしれない。

それに加えて、格段に改良されたOCRソフトが欲しい。今の製品はあまり正確ではなく、特定のテキストやフォントの癖を学習できない。紙が黄ばんでしまった古い本の場合は、ほとんど使えない。今のところは、本を海外に送って3回手入力させ、入力内容を比較して完全な最終出力を作る方がまだ安い。

もう1つの方法は、本をローラ・サンプソンのもとへ送ることだ。この人は1回で完璧に入力し、原本の文法的な間違いや誤植を修正する。ただし、彼女はいつも手が一杯だ。

どちらの方法も、OCRを使って自分で修正するより簡単だ。非常に古い著作の中には、例えば隣の少年か誰かに安くやらせることが可能なら、ぜひWordに入れたいと思うものがある。

コンピューターにやらせたいと思うことは他にもあるだろう。いずれにせよ、今のシステムよりも強力なCPU能力が必要だ。