電子メールを使い始めたら、「ウイルス」という言葉は聞き漏らさないようにしたい。これは我々人間がインフルエンザウイルスにかかって大変つらい思いをするのと同じように、パソコンに感染してはパソコンの中でデータを消したり、パソコンの動作をおかしくしたりする。ウィルス感染には、自己防衛が必要だ。
電子メールを介してウイルスに感染するルートとして、次の2つが挙げられる。これらについてOutlook Express(OE)でできる対策方法を紹介する。
●メールに添付されたファイルを開封・実行して感染
ウイルスファイルが添付ファイルとして送られ、開いたり実行したりすることで感染するタイプ。この場合は、添付ファイルを開きさえしなければ感染を防ぐことができる。そのためには、OEのオプション画面の「セキュリティ」タブで、初期設定ではオンになっている「ウイルスの可能性がある添付ファイルを保存したり開いたりしない」をオフにしない。エクセルファイルやJPG画像など、一般的名ものは保存できるが、「.exe」などの自動実行ファイルなどは保存できない。これらの保存できない添付ファイルをどうしても保存したい場合はここを一時的にオフにして保存作業をし、その後オンに戻すことを忘れずに。
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図1 不用意に添付ファイルを開かないように、危険な添付ファイルは開けないに設定。「ツール」メニュー→「オプション」で「オプション」画面を開き、「セキュリティ」タブで、初期設定ではオンになっている「ウイルスの可能性がある添付ファイルを保存したり開いたりしない」にチェックが付いているか確認 |
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●メールの内容を表示して感染
HTML形式のメールのなかには、このタイプのウィルスメールが紛れ込んでいることがある。不安がある場合は、オプション画面の「読み取り」タブにある「メッセージはすべてテキスト形式で読み取る」にチェックを付ける。これで以後、HTML形式のメールもテキスト表示が可能な部分だけがテキスト形式で表示されるようになる。
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図2 すべてのメールをテキスト形式で表示するために、オプション画面の「読み取り」タブにある「メッセージはすべてテキスト形式で読み取る」にチェックを付ける |
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また、残念ながら感染してしまった場合は、自らのパソコンからウイルスを退治するとともに被害を拡大しないことにも注意を払わなくてはいけない。これは電子メールやインターネットを利用するうえで、個人が守らなくてはいけない暗黙のルールになっている。ウイルスの種類によっては、アドレス帳などからメールアドレスを勝手に読み取って、自動的にウイルスメールを送るものもある。被害拡大を防ぐために、OEのオプション画面の「セキュリティ」タブにある「ほかのアプリケーションが私の名前でメールを送信しようとしたら警告する」のチェックも外さないようにする。
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図3 万が一ウイルスに感染しても、自分がまわりに被害をばら撒かないように、「セキュリティ」タブにある「ほかのアプリケーションが私の名前でメールを送信しようとしたら警告する」にチェックが付いているか確認 |
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