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【試用に使ったタブレット】
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 ペンを使い、パネルの上をなぞることで文字や絵を描いたり、パソコンを操作したりするタブレット機能。Windows XPまでは「Windows XP Tablet PC Edition」という専用版のOSが搭載するだけだったが、Windows Vistaは標準でこの機能を用意する。タッチパネルと専用のOSを備えたパソコンを購入しなくても、外付けのタブレットを接続するだけで、タブレット機能を利用できるようになるのだ。

 Vistaで身近になるタブレット機能の実力はいかほどか。それを調べるため、実際にタブレットを接続して試用してみた。ワコムが販売しているタブレット「FAVO CTE-640」と、同社が開発中のVista対応のデバイスドライバーを利用した。OSは、9月に公開されたVistaのリリース候補版(RC)1を使った。

細かな使い勝手を改善

 タブレットの基本機能は、従来版と大きく変わらない。ペンでウインドウを操作したり、Officeと連携したりといった従来からあった機能は、引き続き用意されている。

 これらに加えて、Vistaではさまざまな機能を強化している。まず目に付くのは、細かな使い勝手の改良。代表的なのが、ペンでタップしたり、ペンの右クリックボタンを押したりすると、操作に合わせた模様が画面上に表示されることだ。これまではこうした操作をしても反応が返ってこなかったため、本当にペンが認識されているのか何となく不安だった。


【チェックボックスでファイル選択】
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 チェックボックスを使って、離れた場所にある複数ファイルを選択できるようになったのも便利だ。マウスとキーボードがある環境なら[Ctrl]キーを押しながら選択すればよいが、ペンだけではそれができない。Vistaでは、各ファイルの上にチェックボックスが表示されるため、必要なファイルだけを簡単に選べる。

 ペンでさまざまなジェスチャー操作が可能なこともVistaの特徴。上下左右にペンを動かすことで、特定の操作を実行できる。この便利さを感じたのは、長文の文書ファイルを開いたときのこと。目的の場所までかなりスクロールする必要があるが、ペンにはスクロールホイールがないので面倒だ。そこで下方向に素早くペンを動かしてみると勢いよくページがスクロールし、目的の場所に到達できた。なおジェスチャーに割り当てる操作は、ユーザーがカスタマイズできる。

 ただジェスチャー操作は、スムーズに操作できるようになるまでにやや時間がかかった。ペンを動かす距離が短かったり、速度が遅かったりすると、うまくジェスチャーが認識されず思った通りの操作ができない。ジェスチャー操作の練習ツールも付属しているため、不慣れな場合はこれを使ってコツを身に付ける必要がありそうだ。