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 毎年、この時期になるとインクジェットプリンターの新製品が発売されます。今年もキヤノン、セイコーエプソン、日本ヒューレット・パッカードなどが、続々とプリンターを発売しています。「年賀状をきれいに作るために新製品を!」という人は、まだ多いようです。

 ただ、年賀状作成の目的以外にプリンターを使っている人はあまり増えていない印象を持っています。写真のダイレクト印刷やコピーができるインクジェット複合機が普及し始めているにもかかわらず、「キラーアプリはやっぱり年賀状」という状態が続いているのです。実際、ガートナーの調査ではインクジェットプリンターの国内出荷実績は昨年割れしています。

 ここ数年で、ディスプレイのサイズは17インチや19インチが当たり前になり、デジカメの画素数も300万画素から1000万画素へと跳ね上がりました。画像を扱う環境は格段に改善されています。画像を出力する環境は充実してきているのに、プリンターの出荷台数、ひいてはプリンターの利用機会が減ってきているのはどうしてなのでしょうか。

 原因としては、プリンターの画質が十分な域に達しているため買い替え需要が起こりにくい、インク代が高すぎる、などが挙げられます。しかし、筆者はこれら以上に大きい要因があると思っています。

 それは、アプリケーションが変わっていないことです。アプリケーションが変わらないから、パソコンユーザーに「年賀状以外の何か新しいこと」を分かってもらえず、プリンター買い替えのドライブがかからないのではないでしょうか。毎年、プリンターを評価していますが、市場にある画像管理ソフトはWindows 98の頃から使い方は、大きく変わっていないのです。

 扱いやすさや管理の容易さを向上させた画像管理ソフトは、いまだ登場していません。誰にでも使える革新的なユーザーインタフェースも目にしません。もちろん、グーグルの画像管理ソフト「Picasa」のような新しいユーザーインタフェースを備えたアプリケーションも登場してはいますが、まだ一般的ではありません。

 高機能・高性能化を果たしたプリンターを生かすためには、アプリケーションの進歩が必要ではないでしょうか。ただし、それにはファイル管理の方法が今までとは格段に使いやすくなっている必要があります。これを実現するために、ファイル管理を扱うOSも変わる必要があるでしょう。

 2007年に登場するWindows Vistaで、多少ともファイルの扱い方が変わってくれば、新しい管理方法を備えた画像管理ソフトが登場してくるかもしれない--プリンターを評価しながら、まだ見ぬ明日に想いをはせる自分を発見しました。