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 加入者電話回線を使って高速データ通信を可能にする通信方式の一つ。銅線の電話回線が対象であり、光ファイバーは含まない。電話局から利用者宅方向(下り)と逆の方向(上り)の通信速度が非対称(asymmetric)のDSL方式なためこの名がある。音声伝送用の300~3.4kHzの帯域より高い帯域を使ってデータ通信を行う。

 ITU-T(国際電気通信連合電気通信標準化部門)で技術仕様が規定されており、下りが最大12MbpsのG.992.3、最大8MbpsのG.992.1、最大1.5MbpsのG.992.2などがある。2003年1月にはITUによって下り最大24MbpsのG.992.5とG.992.1 Annex Iが策定され、各ADSL事業者は最大24M~26Mbpsサービスを開始した。さらに2003年末には24Mbpsで使用している周波数帯域を2倍に増やして高速化を実現した最大40M~45Mbpsサービスが登場、2004年には最大47M~50Mbpsまで高速化した。また、このタイミングで上り速度は3M~5Mbpsに引き上げられている。

 NTT東日本とNTT西日本が1999年12月から提供しているフレッツ・ADSLのほか、NTTの加入者電話回線部分(ドライカッパー)を借り受け、イー・アクセス、アッカ・ネットワークス、ソフトバンクBBなどのADSL事業者がサービスを提供している。電話局とプロバイダーとの間をつなぐだけのサービス(フレッツ・ADSLなど)と、プロバイダー機能まで提供するサービスとがある。