PR

 デジタルカメラで撮影したデジタル画像を顕微鏡などで拡大すると、小さな四角い点の集まりでできていることが分かります。この点の一つひとつを、1ドットまたは1ピクセルと呼びます。撮影した画像を同じ大きさで表示したり印刷したりする時は、ドットの数が多いほどより滑らかな画像になります。解像度は、同じ面積もしくは長さ当たりのドットの数の大小を表したものです。

 デジタルカメラは1画素で1ドットを表現するため、画素数が多いほどより精細な画像を撮影できます。例えば、松下電器産業の売れ筋の薄型デジカメ「LUMIX DMC-FX9」は、有効画素数が600万画素です。これは1つの画像を最大で600万ドットの点を使って表示できることを示します。最高画質モードの記録解像度は、横2816ドット×縦2112ドット=594万7392≒600万ドットとなります。

 35mmフィルムに銀塩カメラで撮影した写真をスキャナーで取り込む際は、フィルムに映った画像を1ドットの点の集まりに変換することでデジタルデータとして保存します。もちろん、より多くの点に変換して取り込んだほうが、緻密な画像になります。

 ご質問にある、スキャナーの性能を表す「読み取り解像度」とは、どれくらい多くの点を使って画像を取り込めるかを表したものです。読み取り解像度はdpi(ディーピーアイ:dots per inch)という単位で表現します。dpiとは、1インチの中にいくつのドットがあるかを意味します。例えば読み取り解像度が2400dpiのスキャナーは、1インチにつき2400ドットの点で画像を取り込みます。

 1インチは2.54cm。35mmフィルムは1コマ横36mm×縦24mmのスペースに写真を記録します。この1コマの長さをインチに換算すると、横が約1.42インチ、縦が約0.94インチになります。

 読み取り解像度が2400dpiのスキャナーは、1インチにつき2400ドットの点で画像を読み込むので、35mmフィルムの場合は横が3408ドット(1.42インチ×2400ドット)、縦が2256ドット(0.94インチ×2400ドット)。1枚の画像は約770万ドット(768万8448ドット=3408×2256ドット)の点の集まりになります。これは770万画素デジカメの最高画質モードで記録した解像度に相当します。

 ただし、解像度が同じであっても、1度35mmフィルムに記録した画像をスキャナーで読み込んだ画像と、デジカメで撮影した画像とでは、画質に関しては必ずしも同じとは言えません。

【2400dpiでスキャンすると約770万画素相当に】
拡大表示
35mmフィルムを倍率100%で2400dpiのスキャナーで取り込むと、横が3408ドット、縦が2256ドットの合計約770万ドットの点の集まりになる。これは770万画素デジカメの最高記録解像度と同等
【画質にこだわるなら専用機で】
上のような専用のフィルムスキャナーなら、フィルムに正確にピントを合わせるので、読み込み画像がボヤけることがない