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 米マイクロソフトやオランダのフィリップス、ソニーなどが策定を進めているパケットライトの新しい規格。Mt.Rainierとも表記する。パケットライトはデータを小さな単位に分けてCD-RやCD-RWメディアに記録する方式で、トラック・アット・ワンスに比べ記憶容量の使用効率が良く、フロッピーディスクのように1枚のメディアに繰り返し記録を行う場合に適している。CD-MRWは、ほかのリムーバブルメディアと同等の使い勝手で、パケットライトのCD-RWメディアを利用できるようにする。

 通常のパケットライトによる記録がほかのリムーバブルメディアへの記録と比べて不利な点は2つある。まずサードパーティ製のライティングソフトが必要なこと。これは、CD-RWドライブの仕様が製品ごとに若干異なり、OSによる全面的なサポートが難しいからだ。もう一つは、メディアのフォーマット時間が長いこと。最新のCD-RWドライブでも5分から10分程度の待ち時間が必要で、パケットライトの使い勝手を損ねている。

 CD-MRWでは、CD-RWドライブを制御するコマンド体系を統一して仕様の違いを抑えたり、ソフト側で行っていた不良セクターの管理などをドライブ側に移したりすることで、OSによるCD-RWドライブのサポートを容易にした。また、規格にはバックグラウンドでのフォーマット機能も盛り込んだ。別の作業中にメディアのフォーマットを行うため、待ち時間は大幅に減少する。

 CD-MRWを利用するにはCD-RWドライブとOSの両方が対応する必要がある。CD-RWドライブは、既に一部の製品がCD-MRWに対応している。Windows Vistaでは、CD-MRW用にフォーマットされたメディアへの読み書きに標準で対応する予定。ただし、CD-RWメディアをCD-MRW用にフォーマットする機能は提供されない。