PR

 記録型DVDドライブのスペックを見ると、記録速度などと一緒に「キャッシュ(またはバッファー)メモリー」という項目がある。これは、キャッシュメモリーの容量を表す項目のことで、2MBや8MBなど、その容量は製品によって異なる。

 キャッシュとは、DVDやHDDなど、データへのアクセス速度が遅いデバイスから記録データを効率よく読み出すため、頻繁にアクセスするデータを一時的に保管しておくこと。データを保存するためのメモリーをキャッシュメモリーと呼び、アクセス速度が速いキャッシュメモリーからデータを読み出して、処理速度を上げる。

記録型DVDはキャッシュを
バッファーとして使う

 キャッシュメモリーに使う高速メモリーチップは高価なので、決められた製造コストで搭載できる容量は限られる。そのため、データの読み出し、保存、削除などを効率よく実行して、少ないキャッシュメモリーを有効に使うことが重要になる。この制御を担うのがファームウエアだ。

 キャッシュをハードウエアではなく、ファームウエアで制御するのは、後から制御プログラムをバージョンアップできるようにするためだ。キャッシュ制御のアルゴリズムは、DVDメディアの規格や、ATAPIインターフェース規格によって決められていない、完全にブラックボックス的な存在。つまり、各ドライブメーカーが、性能を高めるために独自の工夫ができる部分なのだ。

 記録型DVDドライブではキャッシュを「バッファー」のように使うことが多い。記録時に、PCはデータをPC内部のキャッシュに一度蓄積してから、ドライブのキャッシュへデータを送る。その後ドライブがキャッシュに保存したデータをメディアに記録していく(図1)。

 PCはメインメモリーやCPUキャッシュなど、記録型DVDドライブよりも大量のキャッシュを備える。そのため、キャッシュ処理はPCで行い、ドライブ内のキャッシュは、バッファーとして使った方が、記録や再生処理の効率が良いのだ。