PR

 先週末、会社のパソコンを新調しました。といっても新しいパソコンを買ったのではなく、ちょこちょこと中身をいじっただけ。それでも劇的に速くなったし、きれいな環境に生まれ変わった。何と言っても、8年前に自分で作ったパソコンです。そりゃー速くもなるよね。ただし、いいことばかりではありません。8年間でパソコンの中にたまりにたまったオリが、私からあらゆる元気を吸い取っていく…。誰か助けてーっ!

 今のパソコンを最初に作ったのは1998年秋。私は日経WinPCで仕事をしていました。ある特集を担当したときに、ついでに自分のパソコンも作って、それも記事にしてしまえとなったわけです。当初のスペックは、CPUがCeleron(333MHz)、チップセットに440BXを搭載したマザーボード(しかもこいつはUltra Wide SCSIのコントローラーがオンボードという豪勢な一品)、メモリーはCL2のSDRAMを128Mバイト、グラフィックスボードは「Millenium 2」といった具合(正直、ハードディスクがどうだったかは忘れてしまいました)。当時を知る人であれば「なつかしーっ!」と、きっと言ってくれるでしょう。

 もちろん8年間、何も手を入れずにやってきたわけではありません。その後に異動した編集部で、バイトくんの机の上にあった持ち主不詳のPentium III(500MHz)が私のものになったり、ハードディスクをちょこちょこと増設したり、電源ユニットを交換するなんてことはやってきました。まあ、新しいパソコンを買ってもらえなかったので、そうやってしのいでいたわけです。

 確かに仕事の内容を考えれば、テキストエディターで原稿を書いて、メールをやり取りして、Webで調べものをするのがほとんどなので、世の中がデュアルコアだ、Aeroだなんだと騒いでいても、「Pentium IIIでだって生きていけるんだい」と強がっていた(でもちょっとさびしかった)。

 ただ、今年の6月からはPCオンラインでWebサイトを担当することになったので、どうしても画像データをたくさん処理する仕事が多くなる。いくつもアプリケーションソフトを起動しておいて、行ったり来たりも多くなる。そうなると、Pentium IIIではちと苦しい。必要なソフトをインストールしようにも、そろそろハードウエアスペックのせいで入れられないものも出てきた。そこで、ちょっと改造しようかとなったわけです。

 無駄な買い物はしたくない&なるべく今の環境をそのまま持っていきたいと思ったので、流用できるものはできるだけ流用することに。具体的にはハードディスク、ケース、LANボード、キーボード、マウスなどはそのまま。購入するのはCPUとマザーボード、メモリーにDVDドライブ。8年前だとCD-ROM/R/RWドライブなので、さすがにこれはちょっと…。グラフィックス機能をサポートするチップセットを搭載したマザーボードにすれば、グラフィックスボードも不要です。実は重要なデータは当初から4GバイトのUltra Wide SCSIドライブに入れていたので、対応するSCSIボードも必要だったのですが(今はとても入手しにくい)、自宅に不要なのがころがっていたので、こいつを使うことに(ちなみにTekramのDC-390F)。

 かくして、Athlon 64 X2ベースのデュアルコア環境ができあがったワケです。新旧ハードウエアも無事認識し、今まで通りWindowsが起動し、起動、起、起…起動しなーい! アクティベーションのうるさいWindows XPならいざしらず、私のはWindows 2000なのに、もう何で?状態。土曜日の夜に作業を始めて、ちょちょっとディレクトリの設定を変える程度で終わるかなと思っていたらさにあらず、何時間やってもWindowsが起動しません。何度か修復セットアップをやってみようとしてみたけれど、どうにもうまくいかない。翌朝いったんあきらめて、日曜の午後から再び挑戦。もうこの時点では半ばシステムの復旧はあきらめており、夕方4時頃からは新規にOSをインストールして月曜の朝から仕事ができる環境を“作る”ことにシフト。何とか日曜のウチに作業を終えました。

 明確な「これだ!」という原因は分かりません。おそらくは、本当は起動してはいけないOSが何かのはずみで起動し、本来起動してほしかったドライブの起動用システム領域(MBR)を壊してしまったのだろうと思います。

 ここらへんは8年も同じシステムを使った歪みなのでしょう。このパソコンはOSとして、PC-DOS、Windows 95、98、2000と変遷してきています。それらをインストールしたハードディスクも1台ずつ増設したもの。いわばつぎはぎ増築状態です。で、3台あったハードディスクのウチの1台にPC-DOSが入っていました。SCSIドライブの先頭にインストールしたものです。自宅から持ってきたSCSIボードのBIOSが有効になってしまったために、PC-DOSが起動してしまった。だから、別のドライブのMBRを壊してしまったのではないかと。確かに、動作確認の初期段階でPC-DOSが起動した記憶があります。そのときは「へー、まだ起動するんだ」とか思ってましたが、そのせいでこんなはめになるとは…。まさにパソコンに溜まっていた8年間のオリが、べとーっと私の全身に張り付いた感じ。もう重いことこの上なし。この疲労感ときたら…。

 結局、以前のシステムを使い続けることをあきらめて、Vistaが世に出た昨今ではありますが、今さらながら新しくWindows XPをインストール。アプリケーションソフトは最低限のものだけ入れて、とりあえず月曜日の仕事だけはできるように。残ったのは、それ以前のパソコンとは比較にならない馬鹿っ速マシン(あくまで当社比ですが)と、虚脱感と極度の疲労。よかったんだか、悪かったんだか、正直判断つきません(泣)。