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 「デスクトップの表示」という便利な機能をご存じだろうか。私がこの機能の存在を知ったのは偶然だった。Windows XPのタスクバーに便利な機能があるという話を聞き、「クイック起動」という機能を使ったときだった(画面最下部にあるタスクバーの空白部分を右クリック。「ツールバー」から「クイック起動」を選ぶと画面左下に表示される)。

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図1 Windows XPの「クイック起動」。タスクバーの中の特等席。クリックするだけでソフトが起動するので、実に重宝する。必要ならフォルダを登録することもできる

 「クイック起動」は、スタートボタンの横という絶好の立地にあるマイクロソフト製のランチャーソフトである。頻繁に利用するソフトやファイルを登録しておけば、迷わず素早く起動することができる。

 この「クイック起動」の項目に、最初から登録されている機能のひとつが、「デスクトップの表示」である。

 いろいろなアプリを立ち上げすぎて、画面がごちゃっとしてしまった時、このボタンをクリックすると、さあーっと霧が晴れるように、デスクトップ画面はまっさらになる。起動中のソフトやフォルダーがすべて最小化されるだけのことだが、素早く消える見た目のインパクトは強かった。

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図2 「デスクトップの表示」をクリックすると、すべてのウインドウが最小化する。もう1度クリックすると元の状態に戻る

 で、本題のVistaである。Vistaにも何か、面白い機能があるのではないかと画面左下のクイック起動部分に注目してみた。

 するとそこには見慣れないアイコンが2つ。デザインは変更されたが、1つは愛用する「デスクトップの表示」。だがもう1つは「ウインドウを切り替える」という、見知らぬアイコンだった。誘われるようにマウスが勝手に動いた。クリック。

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図3 これが有名なVistaの3D表示画面。開いているウインドウが微妙に重なりながらずらりと立体的に並ぶ。ウインドウを動かすには、マウスのスクロールホイール、Tabキー、カーソルキーのいずれかを使う


「!!!」

 これがよくVistaの紹介に出てくる3D表示の切り替え画面か。

 ウインドウは少し小さくなって斜めに傾き、立体的な表示になって、順番待ちをするかのように重なっている。この状態でマウスのスクロールホイールをくるくる回すと、ウインドウの前後が入れ替わる。開きたいウインドウにマウスカーソルを合わせてクリックすれば元の2D表示に戻る仕組みだ。

 3D表示の状態では、Tabキーやカーソルキーも使える。開きたいウインドウを最前面に持ってきて「Enter」キーを押せばいい。

 なんだかトランプを配るような動きが面白く、しばらく無意味に遊んでしまった。

 「Windowsキー+Tabキー」というショートカットでも同じ3D表示になるが、こちらはあまり具合がよろしくない。というのも、ウインドウズキーから指を離すと、そこで確定してしまうからである。せわしない。

 と思っていたのだが、いろいろいじっていたら新事実が判明した。「Ctrlキー+Windowsキー+Tabキー」の組み合わせだと、指を離しても画面は消えずに固定されるのだ。なるほど。

 「ん、ひょっとしたら」

 Windows XPでよくお世話になっている「Altキー+Tabキー」のアプリ切り替え操作も同じようにCtrlキーを一緒に押すことで固定できるのではないか。

 ビンゴ!!

 Vistaでも「Altキー+Tabキー」の操作はできた。さらにCtrlキーの追加で指を離しても切り替え画面が消えないことも確認できた。もしや私が知らないだけで、XPでも同じことができたのでは、と不安になりさっそく実験してみたが、やはりXPだとCtrlキーは効かなかった。

 Vistaのユーザーインターフェイス、ちょっといいかも。

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図4 「Altキー+Tabキー」の平面的な切り替え画面。平面的といっても、XPのときはアイコンだったものがサムネイルとなり、大きく進歩している。そのうえ、Ctrlキーを加えると、切り替え画面がデスクトップに固定される。ショートカットで切り替え画面を広げておいて、あとはマウスで選ぶという選択肢が生まれた

 ちなみにAeroが使えない場合どうなるかというと、3D表示そのものができなくなる。まず「Windowsキー+Tabキー」は効かない。「ウインドウを切り替える」というアイコンは、「Altキー+Tabキー」のアプリ切り替えと同じ操作になってしまう。さらに「Altキー+Tabキー」の操作もサムネイル表示ではなく、XPと同じ味気ないアイコン表示になる。

 改めて思った。やはりVistaにとって、Aeroはかなり重要な技術だ。