PR

 DVDのディスクをトレーにセットしてドライブに挿入すると、ドライブ前面のLEDが点滅を始める。しばらくすると点滅が終わり、PCがアクセスを始める。この一連の処理をローディングと呼ぶ。ローディングには10~数十秒も時間がかかる。

 再生専用のDVDディスクと比べると、記録型ディスクは明らかにローディングに時間がかかる。ローディングの最中にはドライブの中でどんな処理が行われており、かかる時間がどうして違うのか。今回はローディング処理について解説する。

 図1は、DVD-ROMのような再生専用ディスクのローディング処理と、記録型メディアのローディング処理の作業工程を図にしたものだ。

 トレーがドライブに格納され、ドライブ内のスピンドルモーターにディスクやメディアをセットする。その後、スピンドルモーターがDVDのメディア基板を回し始める。そしてレーザーを発光し、再生専用ディスクか記録型メディアかを判別する。種類は、基板の反射率や反射光を使った各種信号レベル、それぞれのメディアが固有に備える信号などを読み出して特定する。

 判別によってメディアの種類を特定したら、次にレーザー光の焦点を合わせるフォーカシングをする。ディスクにゆがみがあり、回転時に基板が上下に振れるような場合、ディスクのデータ層に焦点を合わせるよう自動的にレンズの位置を動かす。そして、ディスク上のデータが記録してあるトラック上をレーザースポットが外れないようにするため、トラッキングを始める。

 フォーカシングとトラッキングは、いったん起動、設定するとハードウエアが自動的にレンズの傾きを調整してトラックを外れないように制御し続ける。データを安定して読み出せるようにしておいて、最後に「コントロールデータ」を読み出す。コントロールデータは、すべてのDVD規格に共通して存在する管理情報で、ディスクやメディアの種別コード、サイズ(8cm/12cm)やデータ容量などの情報を含む。コントロールデータの読み出しが終わるとドライブは準備状態となり、PCからアクセスできるようになる。再生専用ディスク、記録型メディアどちらも作業の基本的な流れは同じ。違いは、記録型ディスクで実行する、記録精度を高めるための「微調整」と「記録管理情報の読み出し」だけだ。