PR

 春商戦ではいよいよWindows Vista搭載パソコンが登場します。それを目前に控えた今回の冬商戦は、どこの販売店もパソコンの出足が悪いようで、現場ではVistaを搭載した春モデルへの期待が高まっています。

 Vistaの注目点は、やはり新ユーザーインタフェースの「Windows Aero」。タスクバーの一部が半透明になったり、ウインドウが回転したりと見ているだけでも楽しめそうです。ユーザーの中には「視覚効果を高めると処理が重たくなるので不要」と考えておられる方も多いようですが、ひとたび新しいものに慣れると、従来のものが古臭く感じることでしょう。

 このAero、高度な3次元グラフィックス機能を利用しているのは周知の通りです。ハードウエアを直接制御することで高い視覚効果と描画性能を両立させています。ただ、ユーザーインタフェースの描画にハードウエア処理を利用したことで、既存の周辺機器と処理が競合する可能性が出ているのはご存知でしょうか。

 具体的には、ハードウエア処理のテレビキャプチャーボードとの競合が挙げられます。テレビキャプチャーボードは、パソコンの画面にビデオ信号を重ねる「オーバーレイ」という方法で映像を表示しています。問題は、この表示方法もグラフィックス機能のハードウエアを直接制御する点です。ハードウエアを制御する処理が複数あると動作が不安定になる恐れがあるため、Vistaではオーバーレイ表示中はAeroを無効にします。作業中にテレビを見ると、映像効果のないAero Basicになるのです。

 あるパソコンメーカーによると、現状ではこの問題を回避するにはソフトウエアで映像を処理するしかないとのこと。ただ、ハイビジョン映像を滞りなく処理するには、4GHz程度のクワッドコアCPUが必要になるそうです。つまり現状では回避できません。ちなみにテレビ映像を閉じれば、再びAeroが有効になります。

 大きな問題ではないのかもしれませんが、何も知らないと「故障!?」と勘違いしてしまうかもしれません。新商戦でVista搭載のテレビパソコンを狙っているのなら、頭の隅に入れておきましょう。