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 追記型と呼ぶDVD±Rメディアは、レーザーの熱でメディア上の記録膜を壊してマークを記録する。そのため、一度記録した領域に再度データを上書きすることができない(図1)。そこで、利便性を高めるため、未記録領域に追記できるようにしている。

 前回は「ボーダー領域/セッション領域」を使うクローズ処理について説明した。クローズ処理は、ユーザーデータを挟むようにボーダー領域(DVD-R)もしくはセッション領域(DVD+R)を設ける処理。データ構造をDVD-ROMに近づけ再生互換を高め、再生専用ドライブでの再生時にレーザー光が未記録領域に外れるのを防ぐ。クローズ処理すると、そのボーダー/セッションに追記ができなくなり、新しく追記をする場合には、記録データの最後尾にあるクローズしていない領域に記録する。

 ボーダー/セッション単位ではデータ間に空きが無いように内周から順番に記録していくが、さらに細かい記録単位に目を向けると、実は間隔を空けて記録している。ここでは、ファイルシステム管理情報の記録を例に解説しよう。

後から書く管理情報用に
記録領域を予約しておく

 記録したDVD±Rメディアを再生する時、データ構造や記録位置を管理するファイルシステムの管理情報を参照する。この情報は最初に読み出すためメディアの最内周部に記録することになっている。しかし、すべてのファイルを記録した後でないと、個々のファイルの記録位置が分からないため、管理情報が作れない。

 DVD±RW/RAMのような書き換え型メディアなら、ファイルを書き換える度に管理情報を書き換えれば済む。ところが、DVD±Rメディアは書き換えできないため、管理情報の記録領域をあらかじめ空けて用意してからデータを記録する。そして、すべてのデータを記録し終えたら予約しておいた領域に戻り、管理情報を記録する。