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 ふだん使っている職場のレーザープリンターに、意外に“使える”機能が隠れているのをご存知だろうか? いきなり「印刷」ボタンで印刷を実行してもそれなりにプリントできるものの、印刷直前に数回余計にクリックして――プリンタードライバーの設定を変えるだけで、結構気の利いたことができるのだ。せっかく付いている機能を使わないのはもったいない。今回はセイコーエプソンのカラーレーザー複合機「LP-M5500F」を例に、即効性のあるドライバー設定のカンどころを具体的に紹介しよう。他の機種でも似た機能が用意されているので、ぜひ試してみてほしい。

【ワザ・その1】写真だけじゃない高画質設定

 まず、プリンタードライバーの基本から。プリンタードライバーの画面を開くには、アプリケーションソフトで印刷を実行すると開く「印刷」パネルで、「詳細設定」や「プロパティ」のボタンをクリックする。

 タブに「基本設定」などと名前の付いた画面が最初に開き、用紙サイズや用紙種類、カラー/モノクロの切り換えなどができるようになっている(図1)。印刷品質の設定画面は、LP-M5500Fの場合は「基本設定」の隣の「応用設定」タブにある(図2)。ここで印刷品質を「標準」から「高画質」に変更すると、通常は300dpi程度の解像度が600dpi程度に上がって、印刷が実行される。

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図1 プリンタードライバーの「基本設定」画面と「応用設定」画面の例

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図2 応用設定では「標準」を「高品質」に変えてみた

写真がわずかにきれいに出る高画質設定

 原理的には解像度の高い高画質設定の方がきれいに印刷できるはずだが、実は文字主体の一般的なWord文書で実際に印刷してみると、パッと見の仕上がりはそれほど変わらない(図3)。文字の部分はほとんど変わらず、写真の部分をじっくり見ると多少ザラッとした粗い感じが無くなったかな?という程度だ。

【標準】
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【高画質】
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図3 Word文書では、「推奨」設定を「高画質」に変更しても画質は大きく変わらない。写真は、パッと見ではわからないが、わずかに精細度が増す

 一方で、原理的には解像度を上げると長くなるはずの印刷時間も、Word文書ではそれほど変わらない。LP-M5500Fで写真入りのA4判Word文書を印刷した場合、推奨設定の「標準」を「高画質」に変えると印刷時間は1枚24秒から26秒に延びただけだった。大して時間が変わらないなら、写真を少しでもきれいに出したければ、高画質にしておけば安心という考え方もありだろう。

 ちなみに、インクジェットプリンターと違ってレーザープリンターは、感光ドラムの回転スピードよりも速く用紙を送れないため、標準状態より高速に印刷できるという設定方法はほとんどない。