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 2006年も余すところ、あと数日。「ロング&ワインディング・マック」な我がMacライフ、20年の歴史の中でも、最も楽しめた年だった。これまで長年、あれはできないか、これはできないか? と壁にぶちあたりながらも、世界を広げてきたが、今年はあきらめていたことがあれこれできるようになった。中でも大きいのは、Windowsマシンが日常業務上、電源を入れる必要が無くなったことだ。

MacBook 1台で、ほとんど事足りる

 私の現在のメインマシンはIntel Core Duoを搭載したMacBook Proだ。机の上、正面にMacBook Proを置き、斜め右奥にiMac(Intel)、その隣にPentium 4搭載のWindows XP機が控えている。これまで、情報収集や新しいWeb上のサービスを利用しようとすると、必ずといっていいほど、Windows機にも電源を入れ、作業を強いられる場面に遭遇していた。特にDRM(デジタル著作権管理機能)を必要とする動画配信サイトなどを確認する際には、マイクロソフト製のWindows Media DRMを利用しているサイトが多く、最新のWeb情報ネタを仕入れようと思っても入り口ではねられる。

 DRMを使っていなくても、配信サイトが利用者のシステム環境をチェックして、サービスしないという不届きなサイトもまだ多く、腹立たしい。DRMを使っていない、つまり、コピープロテクトをしなくてもよいコンテンツ、たとえば、公的機関の広報ビデオ映像など、誰にでも視聴可能としておかなければならないような種類のコンテンツを配信するような場合でもWindowsを使っていないからダメ、IE 6を使っていないからダメ、と随所ではねられる。

 これは「あなたは人種が違いますから、この商品はお売りできません」と言っているのと同じことで、今どき最も避けるべき行為の1つだ。しかし、これがまだまだ、多い。

 こんなときに奥の手、Parallelsに登場してもらう。今年、私のコラムで何度も登場しているが、ParallelsというのはIntelチップを搭載したMac上で、Windowsを動かすための基盤ソフト。いってみれば、Macの中にWindows機をぎゅーっと押し込んだような仕組みを実現してくれる。先ほどの「認識不足サイト」のコンテンツはもちろん、DRMががっちりかかったサイトでも会員登録、支払い契約がきちんとできる。

 USB機器などもWindowsが動いている状態で差し込めば、Macの中のWindows機の方が挿入を認識して正常に動作する。ただし、USB機器にはさまざまなタイプの周辺機器が存在し、百発百中とはいかないのが難しいところ。このあたり、新しくご報告するべきことが出てくるたびに、読者の皆さんにはお伝えすることにしたい。

 もうひとつ大きな関門は、高速に3D映像などを表示する仕掛け、DirectXにParallelsが対応していないことだ。こいつが動いてくれないとゲームソフトでうまく動かないものが出てくる。私の場合、この方面にあまり手を出していないから、これが足かせとなることはない。

 実は、現在このParallelsの次のバージョンに向けてのベータテストが行われている。USBサポートの強化、「ドラッグ・アンド・ドロップ」するだけでWindowsとMac環境の間でファイルを転送できる仕組みなどを組込んできた。これでMac内Windows環境はさらにシームレスになる。

 Macさえあれば、仕事も楽しみも支障なくこなせる環境がますます充実してきた。上に書いたように、何種類ものパソコンを並べて、目的ごとに切り替えて使うなどといった煩雑なことにさよならできるときも近そうだ。私の場合は、PC全般に関わる情報収集をせざるを得ない立場だから、机のすみのWindowsマシンを撤去することがなかなかできないが、読者の中にはそろそろWindows機をデスク廻りから片づけてもよいという人も出てきそうだ。