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 年の瀬。時があわただしく過ぎていく中、日経パソコン編集部は来年初頭に発売されるWindows Vistaや、発売が見込まれるVista搭載パソコンの情報を集めるのに飛び回っています。

 2007年のパソコン市場の展望を各メーカーの首脳にお聞きするのも仕事の一つです。2006年が厳しかっただけに、Vista発売後の市場の活性化にかける期待は、各社とも“超”特大。Vistaを機に、各メーカーが何をしかけるのか、ユーザーがどう反応するのかが大いに注目されます。

 こういった中、最近よく考えることがあります。それは「パソコンの新しい使い途って何だろう?」ということです。ご存知の通り、パソコンは高性能な機器が集積されたマシン。新たなアプリケーションが生み出されば、それだけ活躍の場が広がります。肯定的に考えれば、この「拡張性」「自由度」がパソコンの最大の特徴だといえます。

 ところが、パソコンはこの特徴を十分に生かしきっていないような気がします。確かに、ブロードバンドの爆発的な普及によって「ネット利用」「コミュニケーション」などの新たな用途は生まれました。これが多くのユーザーをひきつけ、パソコン市場の拡大を牽引したのは事実です。

 ただ、ネットを除けばどうでしょう。パソコン上で利用するアプリケーションは、いまだにオフィスソフトが中心。10年以上前も、ワープロ・表計算ソフト・データベースがパソコンの「三種の神器」といわれていましたが、これは今も変わっていません。

 安くなったといっても、パソコンは10万円近くはする機械。「もっと具体的な利用方法を提案しないと、宝の持ち腐れになってしまう」というのが私の中での大きな問題意識なのです。最近、メーカーの首脳の方々にお会いするたびに、このことを口にします。

 少なくとも、私にはぜひとも実現してほしい機能があります。それは、膨大なデジカメ写真を整理してくれるソフト。顔認識技術を使って、パソコンの中にある膨大な家族写真をサクッと仕分けしてほしいのです。そうでないと、たとえば子供それぞれのアルバムを作るのはもはや無理。我が家には3人いるので、手動で整理する忍耐力を私は持ち合わせていません。顔認識の精度は低くてもかまわないと思っています。ある程度の自動仕分けさえしてくれれば、そのあとで関係のない写真だけ除外する作業は、できそうな気がするのです。

 写真整理だけでなく、顔認識や画像認識の分野には注目しています。ハードディスクの中は、デジカメ画像やプレゼン資料などであふれかえっていて、手動での整理はほぼ不可能という人は意外と多いのではないでしょうか。画像をキーに、サクッと仕分けしてくれれば、どんなに楽か…。顔写真付きの名刺が増えれば、名刺の管理にも役立ちます。動画の整理にも使えるでしょう。動画の中から、子供が移っている場面だけを自動抽出してくれれば、気の利いた映像を簡単に作れたりするのではないでしょうか。

 こういった機能を持つソフトが、存在しないわけではありません。一部の画像処理ソフトは、認識機能をすでに備えています。ただ、一般のユーザーが使いこなすレベルにこなれているわけではありません。厳しい言い方をすれば、まだ一般ユーザーが気軽に購入を検討する「商品」ではないのです。

 実現に時間がかかることでもいいから、パソコンで「こんなこといいな~、できたらいいな~」を追求していきたい。これが2007年の目標であり、今の偽らざる心境です。