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 Windowsの操作で困ったときは、とりあえずマウスの右ボタンをクリックしてみるのが定番の操作だ。その場で行える操作が分かったり、プロパティで設定が行えたりする。というわけで、筆者もVistaを使い始めてからことあるごとに右クリックしている。

 右クリック操作で一番びっくりしたのは、デスクトップ画面の右クリックで「プロパティ」が見当たらなかったこと。慣れ親しんだ「プロパティ」がないのである。

図1 Vistaのデスクトップ画面を右クリック。見慣れた「プロパティ」がない!どうすれば…

 これまでなら右クリックメニューの中に「プロパティ」という項目があり、「画面のプロパティ」を開くことができた。コントロールパネルの中にある「画面のプロパティ」へのショートカットの役割を果たしていて、かなり重宝していた。

 どうやらVistaでは、「プロパティ」の代わりは「個人設定」が務めているようだ。内容は画面のプロパティと似ているが、ユーザーインターフェイスはすっかり様変わりしている。

 ここで少し、XPの「画面のプロパティ」と、Vistaの「個人設定」がどう違うか比較してみよう。

 XPでの「画面のプロパティ」はタブ切り替えによって、設定画面を切り替えていた。タブは「テーマ」「デスクトップ」「スクリーンセーバー」「デザイン」「設定」などが用意されており、さらに細かい設定を行う場合は各タブ画面の中にあるボタンをクリックして別画面を呼び出す。

図2 XPの「画面のプロパティ」。設定項目数が多いので、タブで画面を切り替える。より詳細な設定を行うためには別ウインドウを開き、さらにタブを切り替えなければいけないので、どこで設定したのか、あとで迷ってしまうこともしばしば

 例えば、デスクトップに「ネットワーク」のアイコンを置きたいときには、「デスクトップ」タブから「デスクトップのカスタマイズ」ボタンをクリックして別ウインドウを呼び出し、「全般」タブの中の「ネットワーク」にチェックを入れるという具合だ。一度設定のコツをつかんでしまえば簡単だが、コツをつかむ前に挫折する人も多かったように思う。

 このように、「画面のプロパティ」という設定画面そのものは決して使いやすくなかったが、すでにこの方式に慣れていたので、最初に「個人設定」をみたときには茫然とした。Vistaの個人設定画面は、「タブ切り替えがない」という点が根本的に違ったからだ。

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図3 VistaではXPの「画面のプロパティ」の代わりに「個人設定」を利用する。Vistaの「個人設定」は、画面が大きく、説明文もあるので分かりやすい。ここからマウスやサウンドの設定も行える

 Vistaの個人設定画面は、左側はタスク部分、右側はメニュー部分に割り当てられ、それぞれに項目が立っている。タスクにあるのは「デスクトップアイコンの変更」「フォントサイズ(DPI)の調整」「プロジェクタか他の外部ディスプレイへの接続」の3つ。この3つ、よほど要望が多かったのだろうか。随分簡単にアクセスできるように変更されている。

図4 「個人設定」画面で「フォントサイズ(DPI)の調整」ボタンをクリックすると、DPIスケールウインドウがあらわれる。Windowsで使用する文字のサイズを調節する画面だ。ちなみにXPでも同様の設定は可能

 タスクからは関連項目として「タスクバーとスタートメニュー」「コンピュータの簡単操作」「Windowsモビリティセンター」へのリンクが用意されており、日常的に使いたい設定変更はたいてい個人設定の画面から行える、あるいは開けるようになっている。

 メニューにあるのは「ウインドウの色とデザイン」「デスクトップの背景」「スクリーンセーバー」「サウンド」(おっ、サウンドがここにある)「マウスポインタ」「テーマ」そして「画面の設定」である。それぞれの項目で何が設定できるかということが画面上で説明されている点は親切だ。

図5 個人設定の「マウスポインタ」ボタンをクリックして開いた「マウス設定画面」。コントロールパネルの中にある「マウス」と同じもの

 いろいろ眺めて分かったが、Vistaの「個人設定」は、XPの「画面のプロパティ」「サウンドとオーディオデバイスのプロパティ」「マウスのプロパティ」からよく使う設定を抜き出してまとめたものといえる。
 
 もしやVistaは、機能強化よりも機能整理に力が入っている?

 搭載されていても利用されない(容易に利用できない)機能に意味はない。もし機能強化より整理を重視しているなら、私はVistaを大いに評価したい。

 ただ、XPに慣れてしまった私としては複雑な心境。操作をまたいちから覚え直さないといけないので…(悲)