PR

 プログラムを書くのが初めてならば、Excelを使ったプログラミングから始めてみてはいかがでしょう。少し意外に思われるかもしれませんが、Excelを始めアプリケーションソフトにはプログラミングをする機能を備えているものが少なくありません。

 アプリケーションソフトの機能を組み合わせて、自分がやりたい処理をするプログラムを「マクロ」と呼びます。なかでも、WordやExcelなどマイクロソフトのオフィスソフトが備えるマクロ言語にはVBA(Visual Basic for Applications)という名前が付いています。VBAは、Windows用のプログラムを開発するプログラミング言語の代表ともいえるVB(Visual Basic)をベースにしており、Windowsプログラミングの入門には適した言語だと言えます。Windowsプログラミングには独特のお作法のようなものがあるのですが、これを手軽に身につけられるのです。

 例として、ダイアログボックスを表示して年齢を入力してもらい、その人が生まれた年を計算してセルに書き込むプログラムを作ってみました(下図)。この程度の処理なら、ほんの数行で記述できます。なぜなら、ExcelのVBAには、特定のセルに値を入力したり、演算するといったさまざまな処理を実行するコマンドがあらかじめ用意されているからです。これらのコマンドを呼び出すプログラムを書けば、自分のやりたい処理が簡単に実現できます。

【Excelでマクロを記述する】
「ツール」メニューから「マクロ」を選び、「Visual Basic Editor」を開く。次に左上の「Sheet1」のアイコンをダブルクリックして、プログラムを書く

 さらにExcelのシート上にボタンを配置し、これを押すとプログラムが実行されるようにしてみました(下図)。ダイアログボックスに「40」と入力してOKボタンを押すと、D2のセルに生まれた年が入ります。

【マクロを実行したところ】
「生年を調べる」ボタンを押すと、左の画面で記述したマクロが実行されるようにExcelのシートを作成した。D2のセルに生まれた年が入る

 実際にプログラミングをする際には、Excelにはどのようなコマンドがあって、どのように記述すれば実行できるのかを知る必要があるでしょう。基本的な情報ならばExcelのヘルプに記載がありますし、じっくりと腰を据えて勉強したいなら書籍も豊富に出版されています。

 なお、ゆくゆくはプログラマーとして活躍することを目指すのであれば、今ならC#またはJavaなどの言語を習得しておくことが望ましいでしょう。例えばC#には、マイクロソフトが無償公開中の「Visual C# 2005 Express Edition」という開発ツールがあります(下図)。ボタンやカレンダーなどの部品をマウスで貼り付けるだけで、ウインドウを作れる便利なツールです。ただ当然ながら、内部で動かすプログラムは自分で書いていく必要があります。C#やJavaにはVBAよりもさらにたくさんの書籍がありますので、これらを使って勉強を進めて下さい。

【C#の開発ツール】
マイクロソフトの「Visual C# Studio 2005 Express Edition」でウインドウ(「フォーム」と呼ばれる)を作成しているところ