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 実は、インターネットにつながったXPパソコンなら、タスクバーに表示されている時計はほぼ正確です。大きく狂うことはまずないといってよいでしょう。パソコンの時計は内部の水晶で刻まれるのですが、元々狂いやすい性質があります。そこでXPには、パソコン内部の時計を1週間に1度調整する機能が備わっています。インターネット上にある無料の時刻サーバーにアクセスし、正確な時刻情報を取得。時計をぴったりに合わせてくれるのです。この処理は、NTPと呼ぶ手順に沿ってなされます。サーバーから時刻情報がパソコンに届くまでのタイムラグも加味してくれる優れた技術です。

 時刻サーバーは、世界中にたくさんあります。XPに標準設定してあるのは、米国にある「time.windows.com」です。ここが提供するのは米国の時刻ですので、時差分を加えて日本時間としています。

 厳密に言うと、こうして合わせた時計は、テレビ画面に表示される時刻や電話(117番)の時報とは、数十ナノ秒(ナノは10億分の1)ずれています。テレビや時報は日本標準時を基準にしていますが、time…は米国標準時を基準にした時刻サーバーだからです。日本標準時にセットするには、国内の時刻サーバー(ntp1.jst.mfeed.ad.jpなど)から時刻を取得する設定にします。コントロールパネルの「日付と時刻」で変更できます。

 日本標準時は、独立行政法人の情報通信研究機構(NICT)が、東京都内の施設に設置した原子時計で作り出しています(写真)。セシウム原子を利用して作られた原子時計は、数十万年に1秒しか狂わないほど高精度です。NICTは18台の原子時計を1日に1回計測し、平均値を算出。これを日本標準時として定めます。一方米国標準時は、米国政府が設置した原子時計によって定められます。

テレビや時報が基準とする日本標準時(写真左)は、独立行政法人の情報通信研究機構が、原子時計(写真右)と呼ぶ機器を用いて作り出している。ただし、標準状態のXPパソコンは米国標準時にセットされる