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 2006年のゲーム業界の主役は、何といっても社会現象にまでなっている任天堂の携帯ゲーム機「Nintendo DS」シリーズ。同社によると2006年10月時点で、出荷台数は約2700万台に達するといいます。最新モデルの「同Lite」は、発売から半年以上を経ていますが、大型販売店などではいまだに入荷しても即座に売り切れる状況だそうです。

 Nintendo DSの陰に隠れがちなソニー・コンピュータエンタテインメントの携帯ゲーム機「PSP」も好調です。2006年9月末の同社の出荷統計では、国内で約540万台、全世界では約2300万台に達しています。

人気の中心は携帯ゲーム機

 2007年以降も人気の中心は携帯ゲーム機になりそうです。ゲームソフトメーカー大手のスクウェア・エニックスは、人気ゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズの最新作を、従来の「プレイステーション2」ではなくNintendo DSシリーズで投入すると発表しました。この発表は、ゲームプラットホームとして携帯ゲーム機が認知されたあかしといえます。

 ゲーム機メーカーの雄であるマイクロソフトもこの状況を見過ごさないでしょう。業界内では、携帯型ゲーム機を投入するという噂が後をたちません。もし、そうなれば競争の激化は必至です。

 一方、据え置き型ゲーム機にとっては、2007年は勝負の年といえます。2005年末から2006年にかけて、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の「PLAYSTATION 3」、任天堂の「Wii」、マイクロソフトの「Xbox 360」と据え置き型ゲームの新機種が相次いで登場しました。2007年に飛躍すれば、次の新モデルが登場するまで主導権が握れます。

 各メーカーが注目しているのがネットワーク関連のサービス。今回の新型ゲーム機には、ネットワーク機能が標準で搭載されています。ネットワークで世界中のプレーヤーと連携して遊ぶオンラインゲームはもちろん、ゲームや音楽、動画を配信するサービスも本格化すると思われます。

往年の名作ゲームで中高年を取り込む

 任天堂は、Wiiで「ドンキーコング」や「ゼビウス」など往年の名作ゲームソフトをネットワーク配信するサービスを始めました。ゲームから遠ざかっている中高年のユーザーを取り込むのが狙いです。これをより進めたのがSCEのPLAYSTATION 3。ゲームはもちろん、映画や音楽のプロモーションビデオを始めとした、映像コンテンツも配信するようです。

 将来的には映画や音楽のライブ映像を有料配信する可能性もあります。つまり、PLAYSTATION 3をテレビにつなげばレンタルビデオ店に足を運ばなくてもよくなります。サービスが本格化すれば、ゲームユーザー以外の層を大きく取り込める可能性があります。なお、PLAYSTATION 3はPSP、Xbox 360では同社の携帯動画プレーヤー「Zune」(国内では未発売)と連携させて動画や音楽を配信する計画もあるようです。

 次世代光ディスクの動向も注目です。PLAYSTAION3は標準でBlu-ray Disc、Xbox 360は別売りの専用プレーヤーでHD DVDを再生可能です。Wiiは現状では次世代光ディスクのサポートを表明していません。次世代光ディスクのコンテンツはハイビジョン映像の高画質に加え、映像再生中に各種の情報を表示できるなどインタラクティブ機能も魅力です。今後、次世代光ディスクコンテンツが増えてくるにつれ、ゲーム機の勢力図が大きく変わる可能性があります。