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 まずは図をご覧ください。これは主なインテル製CPUのロードマップ予測です。これによると、2007年前半は最新のデュアルコアCPU「Core 2 Duo」が市場の大半を占めることになります。同時に、マルチコアへの全面的な移行が本格的に進むでしょう。

主なインテル製CPUのロードマップ予測

 CPUコアの数が増えると、複数の作業を同時に実行しても各処理の速度があまり落ちません。特に最近はブログやSNSの人気に加え、「YouTube」や「GyaO」といった動画配信サイトの隆盛、iTunesなどの音楽管理ソフトの利用が増えています。Webページを開いたまま、動画をストリーミング再生し、裏でCDの楽曲を音楽管理ソフトに取り込むといったように、複数の作業を同時にこなすといった場面は増えているのではないでしょうか。デュアルコアへの移行で、こういった利用もストレスなくこなせるようになります。

45nmプロセスの「Penryn」が登場

 さらに注目したいのが、CPU製造プロセスの微細化です。2007年後半には、CPUの製造プロセスが現在の65nmプロセスから、より微細な加工が可能な45nmプロセスへと変わります。インテルは45nmプロセスを採用するCPUを「Penryn(ペンリン)」という開発コード名で呼んでいます。微細加工によって期待できる恩恵は、省電力化や動作周波数の向上です。

 現在、インテルは消費電力を抑えながら性能を高めるために、動作周波数を上げるよりもCPUのコア数を増やす「メニーコア路線」を採用しています。従来の「Pentium 4」の動作周波数が3GHzを超えていたのに対して、Core 2 Duoは最高でも2GHz台にとどまっています。確かに複数の作業を同時にこなすならCore 2 Duoが有利なのですが、Excelなどを単一で利用する際は動作周波数の高いほうが処理は速いため、Core 2 Duoが従来のPentium 4よりも遅くなるといった状況も起こり得ました。

 2007年後半に登場するPenrynでは、動作周波数がノート用で3GHz、デスクトップ用で4GHzまで到達すると予想されています。こうなれば、本当の意味でCore 2 DuoがPentium 4を上回るようになるでしょう。以前のように、再び動作周波数競争が盛り上がることも考えられます。

 動画や静止画の高画質化が進む中で、CPUの処理能力はさらにまた高い性能が求められています。「パソコンはネットとメールで十分」という人にとっても無関係ではありません。Web 2.0などの新しい動きの中で、WebサイトやWebサービス自体も以前より高負荷になっているからです。

 2007年はCPUの進化からますます目が離せそうにありません。