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 2006年後半は、電子書籍についてのニュースが相次ぎました。凸版印刷や大日本印刷が電子書籍の取次事業に力を入れ始め、ヤフーも出版社と協力して無料漫画を配信、講談社などが共同出資する電子書籍事業運営会社のパブリッシングインクがi-modeなどへの本格的配信を決めたほか、NTTドコモは角川グループホールディングスやフジテレビなど各業界のコンテンツホルダーと提携を進めその可能性を探っています。

 以前、この「記事の芽」欄で書いたのですが(関連記事)、私自身は、パソコンや専用端末で読書する必要があるのか疑問に思っていました。しかし、これだけ各企業が力を入れているなら、その「可能性」はやっぱりあるのではないかと考えてみました。

 ソニーや松下電器産業が開発している電子書籍の専用端末に関しては、やはり特定のユーザーには有用かと思いますが、一般のユーザーが持つにはまだ時間がかかるかなと思います。さらに、パソコンの前に座って本を読む、というのも少し違うかな、という考えも変わりません。

電子書籍に最適なプラットホームとは

 では、電子書籍はどこに「可能性」があるのか。みなさんもご存知の通り、その答えのひとつは携帯電話向け電子書籍だと思います。現在、電子書籍関連事業で携帯電話向けのサービスが圧倒的に多いことからも分かります。電子書籍市場に占める割合も、全体の8割以上が携帯電話向けといわれています。

 ただ、私自身は携帯電話のあの小さな画面では読みたくない、というのが正直な気持ちです。うーん、と頭をひねりました。たとえば私自身は、どのような電子書籍だったら読むようになるか。

 その答えを思いついたのは渋谷へ買い物をしに行ったこの前の土曜日でした。欲しかった洋服をさくっと買って帰ろうと思ってただけだったので、お財布、鍵、携帯電話など、最小限のものを持って家を出ました。すると、その洋服にお直しが必要、と。さらに街はクリスマス“イブイブ”のため、待ち時間は1時間とのこと。「珈琲でも飲んで気楽に待つかあ」と思っていた横で、OL風の女性がぴこぴこぴこ。そうです、Nintendo DS Light。「あ。これだ」と思ったわけです。

 まず、あの形状。縦にすれば松下電器産業の電子書籍用端末「Σブック」にも似ている本のような形になります。液晶画面は3インチ×2。無線通信の機能も持っているので、ゲームをダウンロードするように、直接電子書籍のコンテンツをダウンロードすることも可能でしょう。今後は専用のワンセグチューナーが発売される予定であったり、Nintendo DSのマルチメディア端末化は進む一方です。エンタテインメント端末として魅力が増していくNintendo DSは、電子書籍と非常に相性が合う気がするのです。事実、サウンドノベルというゲーム小説のような形でこの12月にNintendo DS向けのソフトウエアが発売されています。

 国内でいまや1300万台も出荷されているというNintendo DSにまだありつけていない私ですが、2007年こそは手に入れ、そこに電子書籍が配信される「可能性」を待ってみようと思います。