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 スタートメニューを立ち上げると、マウスカーソルはすぐ上にある新設された「クイック検索ボックス」に自動的に移動する。そこに文字を入力して驚いた。

 一文字入れただけで、“どん”っと結果が表示されたのである。

 「フリーセル」と入力してみようと思ったのだが、「フ」だけで、「Windowsフォトギャラリー」「ファイル名を指定して実行」「Windowsファイアーウォール」など、「フ」を含むいろいろなプログラムのリストが即座に表示された。「フリ」と続けると、候補は「フリーセル」だけに絞り込まれた。

 こういう、一文字を入力するたびに候補が絞り込まれる方式を、インクリメンタル検索というのだそうだ。「すべてのプログラム」に切り替え、「ゲーム」フォルダから「フリーセル」を開くよりは、クイック検索ボックスを使うほうがずっと楽だ。

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図1 標準搭載のゲーム「フリーセル」を起動するため、クイック検索ボックスに「フ」と入力。ここでリストから「フリーセル」を選んでもいい。さらに「リ」を追加して「フリ」まで入力する。すると、「プログラム」の候補は「フリーセル」のみに絞り込まれる。これがインクリメンタル検索の動作だ

 そして、さらに驚くのは、検索の対象となるのが、スタートメニューに登録されているプログラムだけでなく、お気に入りやブラウザの履歴、送受信したメール、作成したファイルなど多岐に及ぶことだ。

 実際に「Vistaの原稿を書こう」と思って、「Vista」と入力してみた。

図2 「Vista」と入力すると、「Vista」を含むファイルのリストの一覧が表示された。ファイルだけでなく送受信したメールまで検索に掛かっている

 よし!数文字書いて後回しにしていた今回の原稿ファイルがスタートメニュー上に瞬時に表示された。

 うっ。でも同時に、担当編集者から送られた原稿催促メールも下に表示されている。ありがたいやらありがたくないやら…。

 なぜこれだけ素早い検索が可能なのか。それはインデックス検索のおかげだ。インデックス検索とは、あらかじめハードディスク内のファイルから、タイトルや本文、ファイルの種類、メタデータ(ファイルに付随する情報のこと)を収集してインデックスファイルを作成し、そこから検索を行う方法である。インデックス用の単語の自動収集は、パソコンの処理が重くないときにバックグラウンドでしている。

 実はこのインデックス検索、Windows XPにも実装されている。しかし、初期設定では機能がオフになっていた。せっかくの機能をオフにしたのは、それによって、システムに負荷が掛かるからだろう。

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図3 Windows XPではユーザーが意識的にインデックス検索をオンにしないと、検索用のインデックスファイルが作成されない。設定はコントロールパネルではなく、「スタート」メニューから「検索」を選び、「設定を変更する」で行う

 本当にVistaではメールの検索が劇的に楽になった。「スタート」メニューのクイック検索ボックスに、メールをくれた人の名前(メールアドレスの先頭部分のアルファベットでもいい)を入力していくと、あっという間に探しているメールのタイトルが表示される。実際にメールソフトを起動して、受信リストを眺めていくよりずっと素早く、的確だ。

 Windows XPでは、なにを操作するにもやたらとマウスを使っていた。クリック、ダブルクリックばかりしていた気がする。

 Windows Vistaはそのビジュアルな外見とは裏腹に、キーボードからの操作がとても実用的だ。Windowsでずっと追求されてきたGUI(グラフィカルユーザーインターフェイス)と、前時代的なCGI(キャラクターユーザーインターフェイス)がうまく融合しているといえる。