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 あっというまに正月が終わってしまって寂しい。
 世間では低俗だのおせち番組だのと評判の悪い年末年始のバラエティ特番だが、私はこの手の番組が大好きなのだ。冠番組を持つようなベテランから誰だかわからないような若手まで、お笑いタレントが大挙して賑々しく出演する特番をだらだらと見るのは至福の一時。

 この年末年始は、日本テレビの「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!! 大晦日年越しスペシャル絶対に笑ってはいけない警察24時!! 」と、11年ぶりに復活した「ビートたけしのお笑いウルトラクイズ」に加え、テレビ東京の「今年も生だよ芸人集合! 9時間笑いっぱなし伝説 2007もっとも売れる吉本No.1芸人は誰だ!?スペシャル」というタイトルも長けりゃ放送時間も長い特番を堪能した。もちろん、フジテレビ元旦恒例の「爆笑ヒットパレード」も抜かりなくチェック。これは朝の5時から夕方の5時50分までぶっ通しで延々と演芸を流すという、おせち気分全開の番組だ。

 その他、ひたすらお笑い番組ばかりを追いかけて、ただでさえスカスカの脳味噌がグニャグニャに弛緩して、ぼんやりと過ごす今日このごろ。この年末年始だけで、ハリセンボンとバナナマンとタカアンドトシを何度見たことだろう。ああ、1年が大晦日と元旦だけならいいのに…。

 さて、年末年始のテレビといえば「紅白歌合戦」である。巷で話題のDJ OZMAの突飛なパフォーマンスもリアルタイムで見た。DJ OZMAたちの衣装が「愛・家族~世代をこえる歌がある~」という今年の紅白のテーマにマッチしていなかったのは間違いないし、カッチリとした台本に基づいて番組作りをすることで有名なNHKが「我々はあの衣装を知らなかった」と言い出すのも腑に落ちない。仮にDJ OZMAとダンサーたちが突然リハーサルと違うあの衣装になったのだとしたら、これは一種の放送事故だろう。天下のNHKの技術スタッフがとっさにカメラアングルを切り替えられないはずもなく、何年も続く生放送の番組で危機管理マニュアルがないとは考えにくい。

 年に一度のお祭り騒ぎの歌番組である。尻を出そうがヘソ踊りをしようが別に構わないけれど、いざ騒動が起こってから出演者に責任を負わせるのは納得いかん。
 演歌歌手がラインダンスをしたり歌の合間にダジャレを言わされたりするダサい演出は「紅白」の味だが、民放のバラエティめいた調子にのった“悪ふざけ”は似合わない。

 続々と報道される職員の不祥事、なぜかやたらと強引にプッシュしている“韓流”番組……などなど、昨今のNHKにはガッカリさせられることが多いのだが、こんな明るいニュースもある。

 1月10日付のMSN毎日インタラクティブに配信されていた「NHK:ネット配信 月額千円で30番組…料金体系検討」という記事。
 これによると、月額1000円程度で好きな番組約30本が見られるようになるらしい。パソコンに保存できないストリーミング方式で配信される予定だが、1本300円程度の追加料金で配信するハイビジョン画質の番組は保存できるダウンロード方式になる見込みという。
 NHK教育テレビのファンとしては、これで好きな時に好きなだけ「できるかな」や「たんけんぼくのまち」や「おーい!はに丸」といった懐かしい番組を見られるようになるのかと浮かれかけたのだが、番組を配信するには出演者の許諾や著作権処理などが必要で、配信開始までに準備されるのは1万番組程度だそうだ。ちぇー、それっぽっちかよぅ。

 懐かしの子ども番組も楽しみだが、NHKといえば硬派なドラマ、スポーツ中継、ドキュメンタリーなど、良質なコンテンツの宝庫。大物海外アーティストのライブや、オペラ、歌舞伎、小劇場等の舞台中継も豊富にオンエアしているのも見逃せないポイントだ。

 “皆様の声”が大好きなNHKのことだ。おそらく「もう一度見たいあの番組」的なアンケートを行なうだろうが、紅白や大河ドラマのようなおなじみの番組はここには要らない。だって、多くの人が見たがる人気のある番組ならばDVD化すれば商売になるはずだもの。
 アンケート上位ではなく下位の番組を配信する。これこそ、NHKオンデマンド成功の鍵だと思うのだが、いかがだろうか。

参考:NHK:ネット配信 月額千円で30番組…料金体系検討(MSN毎日インタラクティブ)

見逃した番組を楽しめるNHKオンデマンド、2008年内にも開始の見込み(INTERNET Watch)