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 今月の本は、Tim Powers著「Three Days to Never」だ。Powersの他の著作と同じで、言葉では説明できない。なぜなら、彼のような作品を書く作家はほとんどいないからだ。彼の調査は完璧で、彼の書くキャラクターには真実味があり、プロットはまったく途方もない。

 だが、信じられようが信じられまいが、彼は読者が本を読み終わるまで、いや読んだその後も、読者を信じさせ続ける。これは賞を獲得するだろうが、賞をとりそうだからという理由で読むのはやめてほしい。ただただ素晴らしい。

 今月のゲームは「Medieval: Total War II」だ。これはオリジナルのTotal Warのエンジンではなく、「Rome: Total War」のエンジンを使っており、スクリプトは編集できない。Rome: Total Warに比べて勝つのが格段に難しい。Rome: Total Warは、「Smackus Maximus」戦略で普通は何とかなる(Rome: Total Warをプレイするなら、Googleしてほしい)。戦闘開始の配置には絶対に勝ち目がないように見えるものがいくつかある。

 私が気に入っているのはサルマティア人だ(数年前のアーサー王の映画を思い出すかもしれない)。だが彼らの最初の兵力で、フン族と戦ってどうやって勝てるのか、私には分からない。オリジナルの「Medieval: Total War」とは違って、収入は中立国との海上貿易に依存しない。土地や、地域の商船ルートを開発して、適正な収入を得ることができる。

 今月のコンピューター本の1冊目は、Brad Dayley著「Python Phrasebook」だ。これは、「Developer's Library」(Sam's Publishing刊)に入っている。Pythonを知らないなら、学習すべきだ。簡単に習得できるフリーの言語で、どんなユーティリィティでも小さなプログラムでも作ることができる。

 Python Phrasebookには、zipファイルを拡張する、ファイルを再帰的に(サブディレクトリも含めて)削除する、ファイルの属性を変更する、ファイル検索を行う、XMLを使う、クッキーを検索するといった便利なことができるコードを書いた部分がある。ここからアイデアが得られる。

 Pythonのプログラミングをしていない人は、そのやり方を学習すべきだ。Pythonをやるなら、この本が必要だろう。中程度のコンピューターオタクにうってつけのプレゼントになるだろう。

 今月のコンピューター本の2冊目は、Prentice Hallが出しているOpen Source Software Development Seriesからだ。このシリーズそのものに、注目する価値がある。オープンソースのソフトウエア開発は、普通のソフト開発をするのとはちょっと違うので、やったことがなければ、どんなものかわからないと思う。

 この本の名前は、「Rapid Web Applications with TurboGears: Using Python to Create Ajax-Powered Sites」と言う。このタイトルがピンとこない人は、面白いとは思わないだろう。ピンと来る人なら、そういう本があることを知って、読みたいと思うはずだ。

 「Borat」は今月の映画ではない。というのは、面白くなかったので途中で席を立ったからだ。この映画はお粗末なだけでなく、まったく面白くない。ほとんど気恥ずかしいくらいだ。Boratは無知な外国人を描くことで、米国人の偏見を露骨に示している。その外国人は、スーツケースにニワトリを入れ、ホテルのトイレで顔を洗うぐらい無知なのだ。

 実際には、米国人が丁重に振舞おうとして外国人に合わせると、どれほど的外れなことをするかということを描いている。映画に出てくる例を挙げると、エチケットを教える南部の女性だ。彼女は、この外国人記者を助ければ母国にとって良いことをすることになると言われて、普段ならレッスンを打ち切ろうと思うほど腹立たしい侮辱や物言いを我慢する。

 わざと無作法な振舞いの犠牲になっている人を見るのが面白いと思うなら、この映画が気に入るだろう。さっき言った通り、私は最後まで見ずに出てしまった。

 今月の映画は「Stranger Than Fiction」だ。Will Ferrellは、米国国税庁の査察官を完璧に演じている。彼は自分が、Emma Thompson(が演じる作家)が書いている小説のキャラクターであり、彼女が彼を殺そうと考えていることに気づく。他のキャラクターもすべて素晴らしい演技をしている。

 Thompsonは、私が見た限りでは最もノイローゼっぽいフィクション作家だが、私はそういう人物をたくさん知っている。気に入らないわけがない。