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 フォルダー表示もVistaになって大きく変わった。その変化はじっくり眺めるに足るが、今回は画面上部に新設された検索ボックスについて見てみよう。

 この検索ボックスは、前回紹介したスタートメニューのクイック検索ボックスと機能は同じ。文字を入力すると即座に検索結果が反映されるインクリメンタル検索だ。

 違いは開いているフォルダー以下の範囲を検索すること。Vistaでは、ユーザーが作ったファイルのほとんどは「ドキュメント」フォルダー以下のサブフォルダに入るよう設計されている。このため、「ドキュメント」フォルダーを検索すれば、ワープロやプレゼンテーションソフト、エディタなので作った文書を簡単に見つけることができる。

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図1 スタートメニューから「ドキュメント」フォルダーを開き、画面右上の検索ボックスに「Vista」という単語を入力してみる。実際には最初の数文字で目的のファイルを見つけることができるだろう

 では、絞込みが容易にできないと思われる内容についても考えてみよう。例えば画像ファイルだ。写真にはファイル名くらいしか文字が含まれていない。検索ボックスに文字を入れても、無意味ではないか?

 確かにファイル名だけを頼りに見つけるなら、サムネイルを日付順に並び替えたりして目で見つけるほうが早いだろう。だがそれは最初から探している写真のイメージがはっきりしている場合。どのフォルダにどんな写真があるか分からないときは困難だ。写真が100枚ならまだしも、1000枚、1万枚と増えていくとフォルダーを開いて探すだけでも膨大な時間がかかる。

 内容によって、ある程度の絞込みをかけることはできないか?

 それを可能にするのが、「メタデータ」と呼ばれる概念である。デジカメ写真の標準ファイル形式であるJPEGには、画像の中にさまざまな文字データを埋め込むことが可能なのだ。それを活用しない手はない。

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図2 写真は「ピクチャ」フォルダ内に取り込む。ふつうはフォルダ単位で管理し、サムネイルを目で見て目的の写真を探す。しかし、この方法は枚数が増えてくるとだんだん見通しが悪くなってくる

 デジカメから写真を取り込んだら、Windowsフォトギャラリーを起動する。このソフトはフォルダー単位ではなく、画像を年単位、月単位などでサムネイル表示することができる。

 ここで便利なのは「タグ」機能。画像に好きな名前のタグを付加すれば、タグの名前で分類や検索ができるようになる。複数の写真に一括してタグを付けることも可能だ。例えば、散歩の時に撮影した写真は一括して「街」というタグでまとめることができる。整理の時間もかからない。

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図3 スタートメニューから「Windowsフォトギャラリー」を起動する。「すべての画像とビデオ」の項目で「画像」をクリックすると、「ピクチャ」フォルダーにある全ての写真を表示することができる
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図4 写真にタグを付けてみよう。まずは写真を選択。選択した写真は薄青い背景が付く。複数選択するためには、コントロールボタンを押しながらクリックしよう
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図5 選択が完了したら、画面右側にある「タグの追加」を押す。すでに設定したタグから選んでもいいし、新しいタグ名を入力してもいい

 1枚の写真に複数のタグをつけることも可能なので、時間があるときは個別の写真に対してさらに「建物」とか「道」などといったタグを重ねてもいい。よりタグ検索の精度が高くなる。

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図6 1枚の写真に複数のタグを付けることが可能だ。これらの文字はすべて分類や検索の対象となる
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図7 「ピクチャ」フォルダを開き、検索ボックスに「街 坂」というキーワードを入力してみる。図7で登録したタグを見つけ出し、見事に目的の1枚を表示した

 従来までの写真管理はフォルダーや時系列の管理が基本だったが、Vistaではタグでの管理も可能になった。Vista時代のタグ管理に慣れれば、スマートな画像管理術をマスターしたも同然だ。積極的に活用していきたいところだ。