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鈴木 国正氏
VAIO事業本部 副本部長
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「VAIO TV Side PC」の脇に立つ鈴木氏

 リビングでの利用を想定した「VAIO TV Side PC VGX-TP1DT」は、この春に各社が発表したVista搭載パソコンのなかで、ひときわ異彩を放つ。この製品は、番組内のテロップを自動で抜き出して一覧表示したり、録画したCMの出演者を表示したりできるソフト「VAIO Emotional Player」を搭載する。2007年のVAIOが目指す方向を、ソニーVAIO事業本部 副本部長の鈴木 国正氏に聞いた。

■春モデルで目指したものは何ですか。

 一つは、「一人ひとりに合った商品」です。我々は、それぞれのユーザーの琴線に触れるパソコンを作るという思いで取り組んでいます。  もう一つは、「リビングでの新しいパソコン」です。インターネットにつないでWebページを見るだけではない使い方を提案したいと考えています。例えば、録画した番組を遊び心を持っていじるといった使い方です。パソコンを軸とした家の中で楽しめる商品群の提案を春モデルから大きく打ち出していきます。

■春モデル「VAIO TV Side PC VGX-TP1DT」の利用者として考えているのは、どのようなユーザーですか。

 従来のリビングPCのマーケットに加えて、リビングでパソコンを見るとこんなに面白いんだという新しいマーケットを想定しています。特に、VAIO Emotional Playerが想定しているのは、このマーケットに合うユーザーがいる層です。例えば、芸能人が好きだったりCMを見るのが本当に面白かったりする家族がいるケースです。この点が、恐らく今までのリビングPCが想定していたユーザー層と違うのではないでしょうか。

 使い込める家族が1人いれば、そのお父さんやお母さん、だんなさんや奥さんも楽しさが分かると思います。リビングのテレビにインターネットが映る楽しさや、VAIO Emotional Playerでいろいろといじる楽しさが分かれば、使うようになります。その繰り返しが、潜在的な需要になっていくはずです。

■無線LAN経由でパソコンに保存した音楽ファイルを再生するオーディオ製品「Wi-Fiオーディオ VGF-WA1」も発売しました。

 「Wi-Fiオーディオ」というのはソニーが作った言葉で、はやらせたいと思っています。こういう製品はマーケットに全くなかったわけではありませんが、あまり知られておらず、気軽に音楽を楽しむという使い方をされていませんでした。

 ネットワークウォークマンユーザーやiPodユーザーなど、自然にパソコンに音楽をためている人たちに対して、この1台があればどこでも気軽にいい音楽を聴けるということを提案したいと思います。パソコンをベースとしたパソコンではない商品をVAIOから提案しようという考えです。

■Windows Vistaがもたらすユーザーのメリットは何ですか。

 ユーザビリティの向上が一番のメリットです。これによって、リビングで気軽にパソコンを使えるようになります。

 Windws Vistaの登場に合わせて、デジタルホームのソリューション群を提案することは、タイミングとしてすごくいいと意識しています。

■モバイルの市場はどう変化しますか。

 ワイヤレスネットワークが進化することは間違いありません。3.5世代の携帯電話サービスも、HSDPAやEV-DOなどを軸に2007年から確実に広がります。WiMAXも2008年にかけて始まるでしょう。

 これによって、屋外でパソコンを使う機会が増えます。自分の化身であるパソコンを屋外で使うようになると、車にお金を使うのと一緒で、パソコンにとって「所有感」が大切になります。ソニーの携帯ノートは、ビジネス市場でも、購入決定プロセスで所有感に配慮する企業に売り込みたいと考えています。

■2006年の年末には、パソコン市場が大きく落ち込みました。2007年の第1四半期のパソコン市場はどのように動くと見ていますか。

 春モデルが出た後の2月、3月は対前年比がプラス15%とか、プラス20%とか行ったらいいなと見ています。ただ、無視できないのは四半期の3分の1を占める1月の数字です。1月は、Windows Vista登場前の買い控えを含めると、前年比でマイナスになるでしょう。第1四半期全体で、10%増は行ってほしいですね。